Chilla's Art、UTUTUYAらゲームクリエーターが告白する、本当に怖いゲーム
本能的な恐怖を思い出させる深海が怖い
『サブノーティカ』
Steam、Nintendo Switch、Xbox Oneなど/2018年
Unknown Worlds Entertainment/海洋惑星からの脱出を目指すオープンワールドサバイバルゲーム。
自由に動かせない体、減っていく酸素、深海の暗闇でうごめく巨大な何か。人間が感じる根源的な恐怖が詰まっている場所が海であり、それを見事に表現している。舞台がカラフルな動植物が彩る浅瀬から、物語の進行とともに色のない陰鬱な深海へと移っていくという対比もまた恐怖を増大させる。文化的な生活の中で形作られた“怖い”ではなく、本能的な恐怖を思い出したい人に。(UTUTUYA)
音が大きく、いつ現れるのか、どこから来るのかがわからないのが怖い
『NUN MASSACRE』
PlayStation 4、Nintendo Switch、Xbox Oneなど/2018年
Puppet Combo/血に飢えたキラー修道女からひたすら身を隠す、ステルスホラーゲーム。
このタイトルを初めて遊んだ当時は、敵が徘徊しているゲームはありましたが、敵の動きが予想しにくいゲームは少なく、いつどこから現れるのかがわからず突然来るジャンプスケアがとても怖かったです。特に、怖いのは音。ほとんどの場面で音は少なく静かなのですが、敵が近づくと、合図とともに急に現れた敵の音がうるさすぎて怖かったです。音の重要性を学びました。(Chilla's Art)
宇宙空間で、己の操縦が生死を分かつ唯一無二の緊張感が怖い
『Outer Wilds』
Steam、PlayStation 5、Nintendo Switch、Xbox Oneなど/2019年
Mobius Digital/プレーヤーは新米の宇宙飛行士。初飛行を目前に控えた夜に物語が始まる。
宇宙の惑星を巡る、「一寸先は死」の恐怖が緻密な物理演算と高い自由度でリアルに表現されている。巨大な竜巻に呑み込まれたり、燃料切れで宇宙に取り残されたり。誤って太陽の重力圏に接近すると強すぎる重力に操縦が利かなくなることも。ものすごい速度で墜落する瞬間はトラウマ必至。(むつむつ)
夢に出てくるほどの敵に、常に追いかけられているのが怖い
『恐怖の森』
Windows/2014年
KAZZ/3Dホラーフリーゲーム。森の中で主人公を追ってくるヨシエの存在がとにかく不気味。実写映画化されたほどの人気タイトル。
作品を語るうえで外せないのが「ヨシエ」の存在。白く巨大な顔という強烈な見た目が、不気味なBGMとともにゆっくりと迫ってくる……。徐々に聞こえてくるBGMでそこにいる恐怖を感じ、そんな中対抗手段がなく捕まったら終わりという緊張感も相まって、思わず体がこわばってしまう。私が怖いと感じる要素がこのゲームにはたくさん詰まっていて、今も時々ヨシエが夢に出てくるほどだ。(Yajin)