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おいしいコーヒーの新しいプラットフォーム〈TYPICA〉を知っていますか?

今や国内外の名だたるロースターが利用する、生豆の新たなダイレクトトレードプラットフォーム〈TYPICA〉。一体、何が革新的なのか? コーヒーを未来へとつなぐために実現させた“生豆の新たな流通の形”について、創業者に聞いた。

photo: Keisuke Fukamizu / illustration: Masashi Takeda / text: Yoko Fujimori

生産者とロースターをつなぎ
コーヒーの未来を共に育む

今、スペシャルティコーヒーの世界で注目を集める〈TYPICA〉。2019年に創業した、コーヒー生豆のオンラインプラットフォームだ。革新的と称されるシステムは、限りなく“平等で透明”。その成り立ちを、本拠地のオランダから帰国中の創業者の一人・山田彩音さんに伺った。そもそもアムステルダムを拠点にしたのは、生産地へのアクセスの良さだという。

「例えば日本からケニアへは丸1日かかりますが、アムステルダムなら8時間。生産者と信頼を築くためにも、すぐ現地に飛べる、ハブになる場所を選びました」

創立時から支え合うオリジンメンバー
アムステルダムのカッピングラボにて、オリジンチームのメンバーと。

山田さんは大学時代、カフェのアルバイトを機にコーヒーの魅力に触れ、やがて焙煎士の道へ。中でも惹かれたのは、同じ豆でも産地によって味わいが変わる、テロワールの奥深さだった。だが、生豆に触れる時間を重ねるにつれ、もどかしい思いを抱くようになる。

「私が焙煎士になった2010年代初頭の日本は、生産者の情報があまりないまま商社さんのリストから生豆を選ぶ状況でした。自分も生産地に買い付けに行きたいけれど、ダイレクトトレードは通常1コンテナ(18トン)単位のため、ビジネスボリュームがなければ難しい。どうしたらもっと生産者とつながり、ストーリーを飲み手に伝えられるか。この思いが創業のきっかけになった気がします」

そして当時、ソーシャルイノベーションを主題にいくつかの事業を手がけていたもう一人の創業者・後藤将さんに出会い、思いが具体的な「形」となる。

「当初は生豆の輸入事業ができたら……程度のビジョンだったのですが、後藤とディスカッションを重ねるうちに、プラットフォームビジネスにするべきだと方向性が固まりました。あくまでも主役は生産者とロースターで、我々は透明人間のような、橋渡し役です」

SCAJ2022ブースでの山田彩音
山田彩音さん。初めて行われた〈TYPICA〉の年次総会の会場の一つとなった『SCAJ2022』のブースで。

小規模な生産者と焙煎所が
フェアにつながれる透明性

まず目指したのは麻袋1袋(60㎏)から生豆をダイレクトトレードできること。それまで1コンテナ単位だった取引を、複数のロースターが購入した生豆をコンテナにまとめて発送するシステムを開発し、可能にした。

「すべてインターネットでの入札なので条件は完全にフェア。大企業も個人経営もすべて同じ品質、同じ価格です。輸出の手段を持っていなかった小規模生産者も出品でき、マイクロロースターも良い豆を小ロットで買えるので、両者にとても喜んでいただけました」

ダイレクトトレードによって生産者が自身で値段を決め、その品質に納得したロースターが購入することで、価格に透明性が生まれる。そして作り手に “より良いものを作りたい”という気持ちが生まれていく。また、精製を終えたコーヒー豆をすぐロースターにサンプルとして届け、豆が産地にある状態で購入予約を開始するため、新鮮なコーヒー豆を流通できる。

「私たちが“旬のコーヒー”と呼ぶ理由です。コーヒーはもっともっと新鮮で甘く、おいしくなるはずですから」

こうした生産者、ロースター、飲み手すべてにプラスとなるシステムが大きな反響を呼び、「一軒一軒、農園に電話をかけていた」という手探りの創業時からわずか3年で、世界が注目するビジネスモデルとなりつつある。

「小さな焙煎所時代に自分が苦労したことを一つ一つ解決しているだけ」と照れたように笑う山田さん。時代はいつも、こうした「なぜ」の思いに率直な異端児たちが、新たな道を拓いていくのだろう。

〈TYPICA〉の活動とは?

〈TYPICA〉の仕組み図

日本、オランダ、韓国、台湾に拠点を置き、現在世界59ヵ国&地域で展開するコーヒー生豆の革新的プラットフォーム。ロースターの規模に関係なく、良質な豆を平等な条件で“麻袋1袋から”ダイレクトトレードできる。生産・製造・価格すべてに“透明性”を確保し、トレーサビリティが高い「透明なコーヒー」を世界に届けるのが企業理念だ。それによって、生活者(飲み手)は生産者の“顔が見える”新鮮なコーヒーを飲むことができる。

〈TYPICA CLUB〉生産者とつながるサブスクが始動!

TYPICA CLUB

世界12の生産者の豆を日本各地の実力派ロースターが焙煎し、月替わりで1年間届く。利用者が作り手へメッセージや生産支援となる“チップ”を送れるコミュニティ型サブスクリプション。

〈TYPICA Lab〉日本の焙煎士の映像作品を定期配信

TYPICAメンバーと生豆

日本各地の37のロースターが、世界中のコーヒー生産者を訪ね、交流を通して理解と思索を深めていく。その様子をトークドキュメンタリー映像として今年12月より多言語で世界発信する。

〈OKAGESAMA〉コーヒーノキを守る、森作りプロジェクト

OKAGESAMA

コーヒー豆を健やかに育てるために、コーヒーノキの間に植えられる「シェードツリー」。参加費を支払うと植樹資金として生産者に送られ、2023年から世界中で植樹がスタートする。

〈TYPICA GUIDE〉日本唯一の3-Starロースターが決定!

コーヒーの焙煎風景

「本当においしいコーヒーと出会うためのガイド」として、〈TYPICA〉の生豆を取引する店の中からおすすめのロースターを紹介する『TYPICA GUIDE』が誕生。コーヒーの品質チェックやサステイナビリティへの姿勢といった推薦基準を経て、1-Star、2-Starを決定。10月、『SCAJ2022』の会場で開催された最終決戦では、7軒の2-Starロースターが9名の特別推薦人の前で熱いプレゼンを展開。東京〈Raw Sugar Roast〉が、初代3-Starに輝いた。

TYPICA

日本、オランダ、韓国、台湾に拠点を置き、現在世界59ヵ国&地域で展開するコーヒー生豆の革新的プラットフォーム。ロースターの規模に関係なく、良質な豆を平等な条件で“麻袋1袋から”ダイレクトトレードできる。

公式HP:https://typica.jp/
Instagram:@typica.jp
TYPICA CLUB:https://club.typica.jp/