POINT1 大島小松川公園
土手から川へスロープが設置された大島小松川公園は、絶好のエントリーポイント。3分割して車載してきたカヤックを組み立てる。これはスウェーデンのカヤックメーカー〈point65°n〉のマティーニ タンデムというモデル。中央部分を抜いて合体させると1人艇にもなる。
POINT2 北十間川(きたじっけんがわ)
旧中川をゆったり漕ぎ、亀戸中央公園を過ぎると北十間川への分岐。都内有数の狭い水路で、探検感がアップ!追い越し禁止、東行き優先などの河川標識をチェックしつつ進む。
POINT3 東京スカイツリー
西進すると間もなく東京スカイツリーが!開発中の押上界隈は護岸工事が多く、クレーン船や台船がひしめく場所もあるが、みんな快く道を譲ってくれて感動……。さすが江戸から続く川カルチャー、人情だねえ。東京スカイツリーの真下で通行止めになるので、引き返して横十間川へ。
POINT4 クローバー橋
南北(縦)に走るのに「横十間川」というのは、江戸城から見ると川が横に走っていたから。豆知識を蓄積しつつ、小名木(おなぎ)川がわとの交差点、大きな十字形のクローバー橋で休憩。
POINT5 隅田川
江戸時代、塩や木材など物流の大動脈として機能した小名木川を行くと、隅田川が見えてきた。ちょっと波が高いと思ったら、隅田川に出た途端、容赦ない大波の嵐が。大海の小舟のごとくカヤックを揺さぶる……。そんな中、松本零士デザインの「ヒミコ」、やさしい徐行ありがとう!
POINT6 佃島(つくだじま)
隅田川の大波攻撃に力尽き、佃島へ避難。江戸時代から残る船宿を見学しつつ下町の雰囲気を味わう。「どこから来たの⁉」。今度は下町のおばちゃんたちの質問攻撃に遭う。
POINT7 扇橋閘門(おうぎばしこうもん)
このルート最大の見どころ。閘門とは「船の階段」で、水位の違う2河川を船が通行できるよう水位調整するシステム。前後2つの水門に挟まれたスペースに入ると、「水位が下がりま〜す」とのアナウンスとともに、一気に2mも水位ダウン。アトラクションみたいで面白い!