Drink

世界に誇れる「お・も・て・な・し」を体感!お冷研究家・つるたちかこの東京編愛スポット

この街とそこに息づくもの、こと、場所を愛してやまない人たちがいる。飲食をはじめカルチャーやエンタメ、さらに建築や公共物に都市の風景まで、マニア92組が極私的に案内する360スポット。


本記事は、BRUTUS「ブルータスの東京大全」(2025年4月1日発売)から特別公開中。詳しくはこちら

illustration: Kazuma Mikami / text: Tsuruta Chikako / edit: Mo-Green

世界に誇れる「お・も・て・な・し」を体感! 優しさに溢れるお冷や

当たり前すぎて見逃しがちですが、飲食店や喫茶店などで出てくるお冷やに注目してみると「おもてなしの心」をたっぷりと感じられます。

初めまして、10年ほど喫茶店や飲食店で提供されるお冷やの写真を撮り、インスタグラムでお冷やの情報を発信しているお冷研究家のつるたちかこと申します。研究を始めた頃は“インスタ映え”が話題で、誰もお冷やに注目すらしていませんでした。投稿していた私もはじめはインスタ萎えwwwと面白がっていたのですが、続けていくうちにお冷やの素晴らしさ、魅力に気づきあっという間に10年です。

安全に水道水を飲める日本だからこそのサービスですが、それゆえか残して去っていく人が多い……!悲しいです。お冷やは無料のサービス品なのに、専用グラスを作ったり、お水にこだわったり、プラスしてコストをかけているお店ばかり。その時点でお店の努力にめちゃくちゃありがたいと思ってしまいますが、国内のガラス工房で製作されたオリジナルお冷やグラスで提供する〈壹眞(かづま)珈琲店〉さんや、ローズマリーが入ったお冷やが提供されている上野の〈マトリョーシカ〉さんなど、お客様に喜んでいただけるよう、創意工夫を凝らしているお店がいくつもあります。

たかがお冷や、されどお冷や。どんなお店でも無料で当たり前だと思わず、お冷やに込められたそれぞれのお店の思いも一緒にいただくと、お冷やを残して帰ることはできなくなっちゃうでしょう。

「ブルータスの東京大全」ポップアップバナー