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道端に歴史を語る蓋あり。マニアが案内するマンホールの楽しみ

この街とそこに息づくもの、こと、場所を愛してやまない人たちがいる。飲食をはじめカルチャーやエンタメ、さらに建築や公共物に都市の風景まで、マニアが極私的に案内する東京偏愛スポット。


本記事は、BRUTUS「ブルータスの東京大全」(2025年4月1日発売)から特別公開中。詳しくはこちら

illustration: Kazuma Mikami / text: Kohei Shirahama / edit: Mo-Green

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手の届く範囲の歴史を語る蓋

徳川家康は実在したのか?教科書には事細かに記されているが、それらは誰かが調べて残した情報でしかなく、自分で直接触れられるものではない。極論、空想上の人物だと言われても肯定も否定もできないのは、今生きている世界とのつながりに実感を持ちづらいからだ。

そんな中、マンホールの蓋は歴史と自分をつなぐパーツだと感じる。戦前から残る「骨董蓋」をはじめ、都内には手の届く範囲で歴史を感じられる蓋が点在し、絵が描かれた比較的新しい蓋にも歴史は刻まれている。

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