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徳井義実×ミコライオとエルドレッド「何をしても一切怒らないのが僕の教育方針」

幼少期から猫が身近な存在だった徳井義実さんにとって、猫は人生の伴走者。時に大変なこともあるけれど、やっぱり猫がいるのは幸せなことだと教えてくれる。

Text: Izumi Karashima

2014年、ふと立ち寄ったペットショップで出会ったのがアメリカン・ショートヘアのミコライオ(下)とアビシニアンのエルドレッド(左)。元広島カープの外国人選手の名がついているが、共に乙女。通称はミコとエル。

「31で東京に出てきて、ようやくゆとりが出てきた頃でした。何の気なしにフラッと店に入ってこのコらを見て。スイッチが入ったんです」

芸人イチの猫好きで知られるチュートリアルの徳井義実さん。猫は子供の頃から身近な存在。家にいるのが当たり前の環境に育ったという。

「オカンが野良に餌をやったり保護したりしてまして。14匹ぐらいいたかな。だからこのコらを飼うのも必然というか、自然な流れでした」

人間1人と猫2匹。ミコとエルは「飼い猫」というより「同居人」という感覚だと徳井さんは言う。

徳井義実 猫
エルドレッド。エルとミコは完全室内飼いなのでご飯は少なめ。でも最近少々太り気味。

「非常にフラットな関係です。このコらに振り回されることもないし、振り回すこともしない。ベッドに来れば一緒に寝るし、遊んでほしいと言えば遊ぶ。このコらがしたいようにさせているんです。猫の生態に沿って接するというか。

だから、このコたちが何をしても一切怒らない。溺愛してるからじゃなく、犬のように躾ができないのが猫なんです。おかげで人間を怖がらない猫に育ちました。めちゃめちゃ平和主義です」

最近は、保護犬猫のマッチングサービスの会社に出資するなど、ペットをめぐる問題にも向き合うように。

「保護猫問題、殺処分問題、ずっと気になっていたんです。というのも、大阪時代にペットショップで売れ残った仔猫をもらったことがあったんですが、その頃の僕は飼い切れなかった。ネタを考えることで頭がいっぱいでトイレの面倒も見られなくなって、結局、実家に預けてしまったんです。

その苦い経験がずっと心に引っかかってて。ミコとエルを飼ったのはその償いの気持ちもあったと思います。悔いのないよう世話をして、できるだけの愛情を注いであげようと。だから、猫は楽しいから飼った方がいいとはよう言わない。先の人生を考えて飼うべきと思います」

徳井義実 猫
ミコライオと徳井さん。運動量を上げるためキャットウォークを自作。