Eat

Eat

食べる

【今日のギフト】レストランクオリティをテイクアウトで。〈DOLCE TACUBO〉のシュークリーム

あの人の笑顔が見たい。お世話になっている友達や家族、恋人に贈りたい、ちょっと楽しいプレゼントを毎日紹介。

photo: Shu Yamamoto / text&edit: Yoko Fujimori

連載一覧へ

スイーツを愛してやまないあの人へ
レストラン発信の上質シュークリーム

〈DOLCE TACUBO〉のシュークリーム

「レストランのクオリティをそのままテイクアウト用ドルチェに」をコンセプトに、2021年12月に誕生した〈ドルチェ・タクボ〉。超予約困難な代官山の薪火焼きイタリアン〈TACUBO〉の田窪大祐シェフがプロデュースする、話題のスイーツ専門店だ。

フィナンシェ、カヌレ、プリンなど一見ベーシックなラインナップだが、原価にとらわれず最上級の素材をセレクトし、レストランの料理と同様の感覚で緻密にレシピを組み立てている。そして “ベストな食べごろ”にもこだわるのが店のポリシー。2023年11月には「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」に2号店がオープンし、より入手しやすくなった。

シュークリームは、濃厚なカスタードクリームを心ゆくまで味わえる人気商品。埼玉県〈田中農場〉の宝玉卵と福岡県〈オーム乳業〉のフレッシュな生クリームをたっぷりと使用。宝玉卵ならではのコクのある黄金色のカスタードクリームは、滑らか&トロトロで決してヘタることはなく、タルンとした “コシ”が何よりの魅力。マダガスカル産最高級バニラビーンズの豊かな香りとサラリと消え去る甘みも品がいい。

そして“ベストな食べごろ”も妥協せず、クリームは注文を受けてから注入し、シューの中に隙間なくみっちりと満たしてくれる。繊細な層を成すごく薄い生地も、クリームの味わいを際立たせるよう考え抜かれたもので、エアリーでサクサクとした歯ごたえに魅了されるファンも多い。出来たてを追求したデリケートな食べ心地は、確かにレストランの臨場感を追体験するよう。

ちなみにクリームと生地が馴染むベストタイミングがあるため、シュークリームは購入後2時間以内に食べるのがおすすめ。「注文の多い料理店」ではないけれど、よりおいしく味わうために、こうした店のリクエストに客側が応える“共同作業”も、また楽しいのだ。

連載一覧へ