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【今日のギフト】スターシェフの思い出のバタービスケット。〈LE BISCUIT ALAIN DUCASSE〉のピュール・ブール

あの人の笑顔が見たい。お世話になっている友達や家族、恋人に贈りたい、ちょっと楽しいプレゼントを毎日紹介。

photo: Shu Yamamoto / text&edit: Yoko Fujimori

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焼き菓子を愛してやまないあの人へ
スターシェフが作る夢心地のバタービスケット

〈LE BISCUIT ALAIN DUCASSE〉のピュール・ブール

世界で最も多くの星を獲得するフランス料理界の巨匠、アラン・デュカス。氏のショコラ専門店〈ル・ショコラ・アラン・デュカス〉に続き、今年10月、日本初上陸を果たしたビスケット専門店が〈ル・ビスキュイ・アラン・デュカス〉。パリで2022年にデビューし、東京が記念すべき世界第1号店となる。

この店のビスケットに宿るのは、スターシェフならではの料理人的なアプローチ。妥協なく選んだ最良の素材を高い技術と正確なレシピで仕上げる、デュカス氏曰く「ビスキュイ・キュイジーヌ(料理仕立てのビスケット)」だ。

たとえばシグネチャーの一つ、バー状のフォルムが印象的な「ピュール・ブール」。氏のグラン・メール(お祖母ちゃん)の思い出の味を再構築したバタービスケットで、缶を開けた途端にバターの心地よい香りがふわりと香り、デリケートできめ細かな生地は、一口頬張るとサクサク&ほろほろとほどけていく。一見素朴でいて、食べればその洗練されたリッチな味わいにうっとりとなるはず。

パリと同じレシピを、日本の素材を極力使い、日本橋の工房で一から手作りするのが何よりの特徴。また隣接する〈ル・ショコラ・アラン・デュカス〉の工房で作る自家製のショコラやガナッシュ、プラリネなどを活用しているのも大きな魅力だ。

アラン・デュカスのテクニックと美意識、そして懐かしい記憶が詰まった味。

スイーツファンはもちろん、食を愛する人に贈りたい一品。

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