和菓子を愛してやまないあの人へ
人気の和食店が手がける新感覚どら焼き
〈赤坂おぎ乃 和甘〉の生どらやき
1年待ちとも言われる、予約困難な話題の日本料理店〈赤坂おぎ乃〉。名店〈京都 𠮷兆〉で修業を積み、わずか30歳で〈銀座 奥田〉の料理長を務めた荻野聡士氏が開いた自身の店だ。その荻野料理長が監修を手がけた初の和スイーツ店が〈赤坂おぎ乃 和甘〉。
伝統的な和菓子の技術を基盤に、和と洋、そして世代の枠を超えた柔軟な解釈で、“今の日本の菓子”を表現するブランドであり、その看板商品の一つが「生どらやき」。
甘みと香りが強く皮の薄い十勝産の小豆をはじめ、化学肥料や農薬を使用せず有機JAS認定の土壌で育てた熊本県菊池市産の小麦等、吟味した素材のみを使用。どら焼きの生地を一枚一枚店頭の銅板で焼き上げるパフォーマンスもこの店の魅力だ。
良質な素材を日本料理の丁寧な手仕事で炊き上げた粒あんは、ふっくらとふくよか。小豆の風味と皮の香りが豊かに広がり、甘みの加減もちょうどいい。
定番メニューはこの美味なる粒あんにマスカルポーネ、生クリーム、バターを合わせた3種類。酸味や塩みなどの風味を重ねた味わいは、どれも足し算引き算のバランスが絶妙で、ふわふわとエアリーな焼きたて生地とピタリと調和する。
口当たりは濃厚で軽やか。一個で満腹になるどら焼きが多い中、これは2個3個と手に取りたくなる魔力がある。和菓子を食べ慣れた通の大人にも贈りたい一品だ。