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【今日のギフト】愛らしくフルーティーな“ネオ”一口羊羹。〈清香室町〉の金澤文鳥

あの人の笑顔が見たい。お世話になっている友達や家族、恋人に贈りたい、ちょっと楽しいプレゼントを毎日紹介。

photo: Shu Yamamoto / text&edit: Yoko Fujimori

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和菓子を愛してやまないあの人へ
手のひらに載せて愛でたいネオ羊羹

〈清香室町〉の金澤文鳥

蓋を開けると赤いリボンを結んだつぶらな瞳の文鳥がこちらを見つめる。思わず話しかけたくなるような、なんとも愛らしいパッケージデザインで2023年度の「グッドデザイン賞」を受賞したネオ和菓子〈金澤文鳥〉。

生みの親は創業70余年の和菓子店〈清香室町〉。客足が途絶えてしまったコロナ禍で、「若い世代にも楽しんでもらえる新しい和菓子を」と考えたのがきっかけだ。

店の定番菓子である一口羊羹「北国宝生旅衣」の包装の先端を文鳥のクチバシに見立てたことで、新たなパッケージデザインが誕生したというエピソードも興味深い。

写真の「加賀紅茶味」は、石川名産の加賀紅茶をパウダー状にして白いんげん豆のあんに練りこみ、イチジクやクランベリーなどのドライフルーツをちりばめた甘酸っぱくフルーティな一口羊羹。食べればまるでフルーツティーのような瑞々しさが広がり、お茶はもちろん蒸留酒などにも合わせたくなる味わい。

“愛らしさのお裾分け”ともいうべき、金沢の新名物だ。

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