フランス菓子を愛するあの人へ
再上陸を果たしたロマンチックなモンブラン
〈ANGELINA〉のモンブラン
パリのリヴォリ通りで1903年から営業する老舗のサロン・ド・テ〈ANGELINA(アンジェリーナ)〉。1984年、海外第1号店として今はなき〈プランタン銀座〉にオープンし、2018年に惜しまれつつクローズした銀座店を懐かしむ人も多いはず。その歴史的サロン・ド・テが今年4月、東京・原宿に待望の再上陸を果たした。
〈アンジェリーナ〉の創業時から愛され続け、アイコン的存在であるモンブランも店頭のショップで再び購入できるように。以前はグラシンカップ(薄い紙製のケーキ型)を敷いたクラシカルな姿だったが、新生モンブランはベビーピンクのペーパーカップに入り、ルックスもリニューアル。
フランス産マロンを使った濃厚なマロンクリームの中にはフレッシュで軽やかなホイップクリーム、底面に薄く敷き詰めたサクサクのメレンゲ生地という3層は変わらず。ひと掬いすればこっくりとしたマロンペーストと甘さを抑えたエアリーなホイップクリームが口の中で溶けていき、「ああ、この味この味」と思わずうっとり……。
もう一つ、再上陸の際に登場した日本限定フレーバー「モンブラン オ ショコラ リッシュ」は、マロンクリームにチョコレートをたっぷりと練り込み、カカオパウダーを纏わせた一品。ビターで濃厚さを増した味わいはまさにRiche(リッシュ)=リッチで、甘いものが不得手な人にもお薦めしたい。
写真は日本限定の「デミサイズ」。パリのオリジナルサイズの約1/2で、日本人の体感的に、食べ切るのにぴったりなサイズ感。夏場はキリッと冷やしていただくのも格別だ。
定番2種のほかに、抹茶やほうじ茶のモンブランなど日本の素材を使った「季節のモンブラン」や「今月のモンブラン」といった限定バージョンもあり。世代や性別問わず、手にしたなら思わずワクワクしてしまう淡いピンクのパッケージも魅力的だ。