洋菓子を愛するあの人へ
小さなサイズで表現するリッチな生菓子の世界
〈UN GRAIN〉のミニャルディーズセット
「ミニャルディーズ」をご存じだろうか?“ミニサイズのお菓子”のことで、フランス料理で食後のお茶とともに供される一口菓子、といえばイメージが湧くはず。
〈アン グラン〉は日本国内でも珍しいこの専門店で、2015年のオープン以来、クオリティの高い“ひとつまみサイズのお菓子”を発表し、ミニャルディーズという存在を世に浸透させてきた立役者と言える。
そのバリエーションは生菓子・半生菓子だけで常時約20種類。ちなみに、単に通常のケーキと同じ材料を同じ配合のまま小さくしただけでは成立しないのが、ミニャルディーズの奥深い点。〈アン グラン〉がこだわる“ひとつまみサイズ”の中でおいしさのバランスを構築することこそパティシエの腕の見せどころであり、複雑かつ繊細な技術が必要とされるのだ。
現在は自身のブランドで活躍する金井史章シェフ、昆布智成シェフという人気パティシエを輩出していることでも知られ、2023年10月からは中村匡希(まさき)さんがスーシェフを務める。高知県産ベルガモットを使った一品など数種類の定番シリーズは、歴代のシェフが自身の個性をプラスし、ブラッシュアップして引き継いでいるのも魅力的だ。
中身が見えるクリアなギフトボックスは、グレーの下地の部分がスライドしてスムーズにケーキが取り出せる作りになっており、パッケージの設計も秀逸。
「妥協のないおいしいものを少しずつ、いろいろ食べたい」という欲張りな大人の夢を叶えてくれる、希少なパティスリーだ。