焼き菓子を愛するあの人へ
グルメのための焼きたてガトー
〈LENÔTRE〉の“焼きたて”フィナンシェ&クッキー
パリ最高峰のメゾンと謳われる〈ルノートル〉。のちに“フランス菓子界の父”と称されるガストン・ルノートルが1957年に創業したパティスリーであり、現在はワインやパン、惣菜、レストラン、エコール(調理学校)までを手掛けるパリの食文化を担う一大メゾンだ。
2023年7月に「新丸ビル」にオープンした旗艦店〈ルノートル東京〉に続き、11月に誕生した〈ルノートル ルミネ立川店〉の2店舗のみで味わえるのが、“焼きたて”のアイテム。
店内にあるガラス張りの厨房で職人が焼き上げ、目で、音で、香りで〈ルノートル〉の世界観を体感できる。
看板のフィナンシェは、皮付きのヘイゼルナッツを挽き、ローストした粉をアーモンドプードルにブレンドしているので、香ばしさが格別。焼きたての醍醐味である外側のカリッとした歯ごたえが小気味よく、噛めばヘイゼルナッツの香ばしさが鼻腔をくすぐる。
もう一つの焼き立てアイテムは、最近パリで人気だというアメリカンベイクスタイルの「ルノートルクッキー ショコラ・オ・レ&ノワゼット」。一見ジャンクに見える大判のクッキーは、ヘイゼルナッツの香ばしさと自家製キャラメルが絶妙なほろ苦さで、お酒に合わせたくなるリッチな味わい。「グルマンディーズ(美食家)のためのクッキー」というサブタイトルがついているのも納得だ。
紙袋に詰めて手渡されるラフさもいい感じ。焼きたてこそ贅沢なギフトになるはず。