Live

今日のギフト:〈土佐屋〉のいもようかん

あの人の笑顔が見たい。お世話になっている友達や家族、恋人に贈りたい、ちょっと楽しいプレゼントを毎日紹介。前回の「〈BATONER〉のニットバッグ」も読む。

photo: Shu Yamamoto / text&edit: Yoko Fujimori

連載一覧へ

和菓子を愛するあの人へ
80余年作り続ける絶品芋ようかん

〈土佐屋〉のいもようかん

東京・西巣鴨で80余年、いもようかん一筋に作り続ける店をご存じだろうか。それが創業1938年の和菓子店〈土佐屋〉。

看板の「いもようかん」は、紅はるか、シルクスイート、紅あづまの3種を、季節によって配合を微調整しながらブレンド。サツマイモ本来の甘みを堪能できるよう、加えるのは少々の砂糖と塩、そしてお芋の香りを引き立てるためのわずかな焼きみょうばんだけ。

ほっくりとした歯ごたえの後にはえも言われぬ甘みがじんわりと広がり、その自然な甘みは“おイモ以上におイモ”と言うべきか。最初はそのまま、翌日は表面をちょっと炙っていただくのもおすすめだ。

世に数多あるいもようかんの中でも、食べればその違いが分かるはず。素朴でいて丁寧な味わいが、老若男女に喜ばれる名作。

いもようかん 1本300円。箱入りは4本1,300円など。消費期限:3日。

連載一覧へ