点心好きのあの人へ
普遍的おいしさ、「黄色い皮」の名作
〈一芳亭 本店〉のしゅうまい
1933(昭和8)年創業、大阪・難波に店を構える〈一芳亭〉。中国料理をルーツにした「華風料理」が長年愛され、その代表的メニューが黄色い皮のしゅうまい。小麦粉が入手困難だった戦後の時期に、先代が苦心のすえ薄焼き卵を代用したのが始まり。今もその製法は変わらず、薄焼き卵で包まれた姿が何とも愛らしい。
そして、もう一つの特徴が淡路島産タマネギ。ふんわりとした口触りのしゅうまいは、噛むほどに豚肉とエビのうまみとともに、タマネギの甘みがじんわりと広がる。素朴でシンプル、しかし余計なものを使っていないからこそ、何個食べても食べ飽きない。ノスタルジーだけではない、しゅうまいの名品だ。
しゅうまい 15個入り1,100円(からし3包付き)。ほかに20個入り1,450円もあり。