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今日のギフト:〈徳太樓〉のきんつば

あの人の笑顔が見たい。お世話になっている友達や家族、恋人に贈りたい、ちょっと楽しいプレゼントを毎日紹介。前回の「〈BOOKWORKS〉 × 〈(UN) PROJECTS〉 × 〈stacks bookstore〉のトートバッグ」も読む。

photo: Shu Yamamoto / edit&text: Yoko Fujimori

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あんこラバーのあの人へ
シンプルだからこそ際立つ、粒あんのおいしさ

〈徳太樓〉のきんつば

明治36年創業、浅草寺の裏手、“奥浅草”で約120年の歴史を刻む老舗和菓子店。長く愛される看板商品は「きんつば」。艶やかに輝く小豆の粒、そして控えめな甘みの奥に広がる小豆の皮の豊かな香り。一口齧れば、あんの澄んだおいしさに目を見張る。

上質な北海道産小豆を使い、味付けは上白糖と少々の塩のみ。「特別なことは何もしていないんですよ」と、4代目店主・増田有希人さんは笑うけれど、おいしさの理由はきっと、代々変わらぬ丁寧な仕事ゆえ。女性が食べやすい小ぶりなサイズ、控えめな甘さは花柳界のお土産として重宝された歴史からかも、とご主人。大女将がデザインしたという趣ある紙箱に、きんつばがそのままストンと収まる景色もいい。

6個(箱入り)1,040円

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