米を愛するあの人へ
熊本県産米のおいしさを伝えるニュー・ポン菓子
お米屋さんが作る極上ポン菓子。〈栗﨑商店〉のPON
かつて熊本藩の年貢米の集積港として栄えた水運の地・熊本市南区川尻。この地で1897年に創業し、米ひと筋に営む米問屋〈栗﨑米穀〉。全国から選りすぐった米を扱うが、特に熊本県産の米にこだわり、農家から直接仕入れて自社工場で袋詰めまで一貫製造。品質管理を徹底し、良質な米を届けている。
そしてお米をもっとおいしく食べてもらいたいと、「米食回帰」をコンセプトに立ち上げたブランドが〈栗﨑商店〉。ここで7代目の栗﨑龍太郎さんが手がけているのが熊本県産米で作る懐かしいポン菓子、その名も「PON」だ。
ポン菓子とは、米やトウモロコシなどを円筒状の圧力釜で熱し、蓋を開放して内部の圧力と熱を一気に気化させ、素材を膨らませて作る菓子のこと。蓋を開けた際の「ポンッ」という大きな破裂音がその名の由来で、サクサクとエアリーで弾けるような歯ごたえが特徴だ。栗﨑さんは商品化のためにこのポン菓子製造機(穀類膨張機)を導入。熊本が誇るブランド米「ヒノヒカリ」を100%使用し、すべて自社で手作りしている。
「PON」はブロック状に固めたいわゆる“おこし”のタイプで、おこしは水飴や砂糖で一体化させるのが一般的なのに対し、こちらはバター、生クリーム、砂糖で作ったキャラメルで固めるというリッチなスタイル。
フレーバーは2種類あり、「塩キャラメル」は熊本の天草・通詞島産の天日塩を使用。キャラメルのほろ苦さとともにミネラリーで奥行きのある塩みがじんわり広がり、アーモンドスライスのパリパリ食感が花を添える。もう一つは、細かく砕いたアールグレイの茶葉と熊本県産ネーブルをキャラメルに混ぜ込んだ「アールグレイ+オレンジ」。オレンジは果汁から果皮まで余すことなく加えているので、その香りの豊かさは格別!
まずキャラメルのリッチな香味に驚き、そしてサクサクと弾けるポン菓子の歯ごたえと米の甘みに癒やされる。これは“レトロな駄菓子”という既存のイメージを覆す、熊本の恵みを凝縮した新たな郷土菓子だ。


