和菓子を愛するあの人へ
栗を味わうシンプルイズベスト、な一品
〈桜井甘精堂〉の「栗ペースト」
江戸の時代から栗の名産地として広く知られる長野県小布施町。この地で1808(文化5)年に創業し、200余年の歴史を刻む〈桜井甘精堂〉。初祖・桜井幾右衛門が栗を粉にして創製した「栗落雁」が小布施の栗菓子の始まりと言われる。
あずきは使わず、栗と砂糖と寒天だけで作る「純 栗ようかん」や、一つ一つ手作業で缶に詰める「純 栗かの子」が代表銘菓だが、栗菓子専門店ならではの栗の風味を堪能できるのが「栗ペースト」。「栗もなか」などのお菓子に使われる栗あんをそのまま瓶詰めにしたもので、材料は潔く、栗と砂糖だけ。
地元の小布施栗をはじめ国内の名産地から高品質の栗のみを選んで使用。熱で風味が飛ばないうちに、砂糖を加え手早く練り合わせるのがポイントだとか。自然なベージュの色合いも漂白剤や保存料を一切使用していない証しだ。
ねっとりときめ細かに練り上げられたペーストからは、濃厚な栗の旨味と香りがあふれ出る!
バターとともにトーストに塗ってもよし、少しのばしてお汁粉にしてもよし、そしてアイスクリームやヨーグルトに添えるだけで小さなデザートになる。
余計なものを加えず栗の風味だけだからこそ、使い方は自在。栗好きの友に贈りたい一品だ。



