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映像クリエイター・ぞのさんっに聞く、TikTokをはじめ方。まずはバズっている動画を真似してみる

自分らしい 表現・発信をはじめる。言うまでもなく、文章や写真や動画などの制作物を世の中に発表することのハードルは、近年ますます下がっている。しかし、何をどう作ればいいか、迷うのは変わらない。時代に即した、表現活動のはじめ方を聞いた。

text: Hiroya Ishikawa

教えてくれた人:ぞのさんっ(映像クリエイター)

バズっている動画を真似してみる

数々の人気者やヒット曲を生み出しているTikTok。
そろそろ動画を観るだけではなくて、自ら撮影・編集して、投稿してみてはどうだろう?そこで人気TikTokクリエイターのぞのさんっに、初心者が押さえるべき撮影のポイントとバズりやすい動画の傾向を教えてもらった。

まずはTikTokへの投稿を目的とした、すべての動画撮影に共通する基本的なポイントから。撮影機材は多くのクリエイター同様、スマホを想定している。

「基本中の基本として、画面に升目のようなグリッド線を出せる機種であれば、必ず出して撮影してください。
そして、線を見ながら画面が地面と平行の状態をキープしましょう。これだけでプロが撮影したような、ちゃんとした動画に見えます。できればスタビライザーと呼ばれる平行を保つ撮影機材を使うのがオススメです」

またTikTokは動画の再生画面上に説明テキストや、いいねやシェアをするアイコンなどが表示されるため、アップで撮影するのではなく、上下左右のスペースに余裕を持って撮影するのもポイントだ。

「せっかく頑張って撮影・編集しても、いざ投稿した時に見せたい部分がアイコンなどと被ると、せっかくの苦労が台なしになってしまいます」

さらに夕日や絶景など美しい風景を撮影する場合にはこんなテクニックも。

「スマホを上下逆さに構えることで、上にあるレンズの位置が下になります。
その状態で下から煽るようにローアングルで景色を撮影すると、地面の不要なものがフレームから外れて空が広く見えるし、抜け感が出て、人の目を引くようなダイナミックな映像が撮れるんです」

動画の長さにも注意が必要で、ぞのさんっが推奨するのは15秒から30秒程度に収めること。
長い動画を途中まで観てもらうよりも、短い動画を最後まで観てもらえた方がTikTokではコンテンツの価値が高いと判断され、オススメなどで多くの人に紹介される確率が上がるといわれているからだ。

またTikTokでは動画がつまらないと思われたら、すぐにスワイプされてしまう。
できれば最初の2秒から3秒くらいのタイミングでカット割りを行い、次の展開への期待を煽ることが重要。そのペースで映像を切り替えていき、見せたいシーンだけ長めにするのが良いとのこと。

こうした基本を押さえたうえで、バズる動画に大切なことはアイデアだとぞのさんっは語る。
そう言われてもすぐに思い浮かばない人は、人気動画を真似するところからはじめてみるのがオススメ。実はぞのさんっも最初はそうしていたという。

今回はぞのさんっに、これまで投稿した動画の中から再生回数が多く初心者でも簡単に真似できる動画を3つ教えてもらった。
いずれも撮影プロセスから投稿されているので、動画を観ながら同じように撮影してみてほしい。場所や時間帯を替えるだけで、オリジナルのユニークな動画が完成するはずだ。

初心者でも真似できる
ぞのさんっのTikTok動画