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ヴィンテージなのに、PCも収まるすぐれモノ。〈FRONT 11201〉田中宏卓が語るマイバッグ

大人たちが普段から使うバッグは、一体どんなものだろう?仕事道具や必需品など、面と向かっては聞きづらい、中身の話も併せて語ってもらった。

photo: Misa Sakuma / text & edit: Ryoko Iino

現代にも使い勝手のよい、珍しいヴィンテージ

趣味の合う先輩や友人と、ときどき服の物々交換をするんです。この少し珍しい70年代のルーマニア軍のショルダーバッグも、1年前に先輩から譲り受けたもの。キャラが強いアイテムなので合わせる服を選びますが、通勤に使いやすいです。

元はブレッドバッグといって兵士が身の回りのものを入れるのに使用したもので、13インチのPCが偶然ジャストフィット。仕切りがあるものの、マチが広いからPCが横にも縦にも収まるうえに、どう入れても蓋がちゃんと閉まるんです。デッドストックなので綺麗な状態ですが、ガシッとした昔のものならではの質感も気に入っています。

やはり身の回りのものはヴィンテージやユーズドが多いですね。季節問わずに持ち歩くサングラスも、40年代の〈フレーム フランス〉のもの。ジャン=リュック・ゴダールも愛用していたフレームです。キーホルダーもユーズドですが、どこのものだろう?これもずいぶん前に先輩からもらったものなんです。

1970年代のルーマニア軍のショルダーバッグ
「〈L.L.Bean〉のキャンバストートや“ギャルソン”のバックパックなど、色々持っていますが、休日は手ぶら派です」と田中さん。