「倍倍FIGHT!」もファストコアの影響⁉
最初にアイドルに作曲したのは、でんぱ組.incの「でんぱれーどJAPAN」(2012年)でした。当時はアイドルについて何も知りませんでしたが、リクエストが「Wiennersみたいな曲」ということだったので、友達に曲を書くようにして作りました。それが気に入られて楽曲提供を続け、「サクラあっぱれーしょん」(14年)を制作した時、彼女たちの次のライブ会場が武道館だと知り、ようやく「とんでもない仕事をやってるんだ」と自覚しました。

幸運なことに、たくさん楽曲提供させていただいていますが、いまだに作曲のスタイルは変わっていなくて。まず、アイドル楽曲の研究はしない。影響を受けるし、真似できちゃう。だから、なるべく情報を入れないようにしています。
その代わり、楽曲を提供するアイドルについては、すべての既発曲を聴き、キャラクターを意識しながら、新しい音楽を作ろうとする。個性を知るために、必ず本人に会います。〈FRUITS ZIPPER〉「ぴゅあいんざわーるど」(23年)は、メンバーから「ピュア」や「純粋」といった言葉が出てきたので、それを歌詞へ落とし込みました。こんな作り方は、僕がプロの作曲家ではなく、バンド出身だからでしょう。
僕の楽曲には転調が多いと指摘を受けますが、普段から一曲30秒くらいのファストコアばかり聴いているからですね。サビだけでできているような楽曲で、それでポップスを作る場合、一曲の中に何曲か入るイメージです。プロデューサーから「SNSでバズる曲」という発注が来るんですが、それは意識しなくても、自然にできますね(笑)。
玉屋2060%の印象深い3曲
2014年に発表された、グループ9枚目のシングル。「この曲をはじめ、僕の楽曲を面白いと言ってくれたプロデューサーの山岸直人さんともふくちゃんには、本当に感謝しています」
2023年のアルバム『GOLDEN YOU』に収録された楽曲。「ほかにも『サプライザー』など楽曲を提供させていただきました。リミックスなどを手がけたり、長い付き合いになるグループです」
2023年の『ポケモンカードゲームバトルツアー』の応援ソングで、サブスクでは未発表の楽曲。「アレンジに自信のある一曲です。公式サイトなどで聴けますので、チェックしてみてください」