炒飯にフライドチキン、滷味(ルーウェイ)。台湾の人にとって親しみ深いローカルグルメが、進化を遂げている。町場の店や屋台で安価に食べられる小吃(シャオチー)から、素材や作り方、提供の仕方を工夫した一皿へ。お値段が多少高くてもそこは無問題。老若男女がこぞって訪れる3軒をご紹介!
〈心潮飯店〉
豪華食材を使った特別感ある炒飯に舌鼓
高雄の台湾料理店〈老新台菜〉の2代目が2019年末、百貨店〈微風信義〉内に出した新店。アールデコ調の店内では炒飯を中心に、冷菜から台湾の居酒屋「熱炒」の定番までバリエ豊富なメニューが揃う。カラスミやステーキ、大エビなどを使ったラグジュアリーな炒飯は7種類。台湾産フルーツを使ったオリジナルカクテルとのマリアージュを楽しみたい。
〈週末炸雞樂部 台北市信義店〉
ザ・台湾の味をフライドチキンで再現
週末のみのポップアップ営業で実績を積んだブランドが、2023年2月に実店舗をオープン。辛い麻辣鍋や、酒、ゴマ油、醤油、そして台湾バジルを使った「三杯(さんべい)」など、誰もが知る台湾の味をフライドチキンで表現した。目指したのは夜市の食べ歩きグルメから、一つの完成した料理へのアップグレード。台中への出店など、今後もその動向から目が離せない。
〈渣男 Taiwan Bistro 信義一渣〉
滷味をつまみに飲んで食べる居酒屋
台湾とアメリカで9店舗を展開する人気チェーン。仕事終わりに立ち寄れる、居心地のいい台湾風の居酒屋がコンセプトだ。その中心となるのは、漢方が入った醬油ベースのタレで肉や野菜などを煮込んだ滷味。屋台料理の代表選手と酒を、腰を落ち着けて飲み食いできると評判に。日本人には馴染みの薄い滷味だけに、まずはここで足慣らしするのはいかが?