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台北最新グルメニュースVol.5「台南名物『溫體牛肉火鍋』がやってきた」

台湾のグルメシーンをリードする台北では日々、美食も進化中だ。伝統的な台湾の料理や食文化を再解釈する動きもあれば、一流ホテルの味が体験できる観光バスが出現したり。見て楽しい、食べておいしいニュートピックをご紹介!

photo: MEGUMI, Yeh, Lingchiao (EDD's sweets) / text: Ai Sakamoto / coordination: Kuo, Taiyen

台南名物「溫體牛肉火鍋」がやってきた

早朝お肉になったばかりの新鮮かつ稀少な台湾牛を、その日の夜にはしゃぶしゃぶにしていただく。そんな贅沢な鍋が台北でも味わえるのをご存じ?昨今の熟成肉ブームに真っ向から対抗する台南グルメ。その真価を堪能したい。

〈牛五蔵−肉鍋×塩ホルモン〉

老舗の2代目が満を持して台北近郊に進出

台南で人気の牛肉鍋店〈劉家莊牛肉爐〉の2代目・劉柏翰さんが立ち上げた新ブランドが2023年4月、台北に隣接する新北市にお目見え。台湾牛ビジネスで活躍する劉一族だからこその、肉質の良い黒毛雌牛を提供する。他店ではお目にかかれない、鮮度が自慢のホルモンも必食。さまざまな部位や〆の雑炊までを味わうなら、4人以上で訪れるのがおすすめだ。

台湾〈 劉家莊牛肉爐〉店内

〈牛肆〉

ブームの仕掛け人が営む予約困難な人気店

台北における「溫體牛肉火鍋」人気の火つけ役。2018年に台南出身のアランさんがオープンした店は「本場の味に勝るとも劣らない」と地元っ子も太鼓判を捺(お)す。

牛肉と野菜、果実などを10時間以上煮込んで作る滋味深いだしは、牛肉湯(小鉢に牛肉を入れ、アツアツのだしをかけて作るスープ)にして味わいたい。鍋は、甘い醬油に豆瓣醬(トウバンジャン)、ショウガで作るタレで食べるのが台南のお約束だ。

台湾〈牛肆〉店内