台南名物「溫體牛肉火鍋」がやってきた
早朝お肉になったばかりの新鮮かつ稀少な台湾牛を、その日の夜にはしゃぶしゃぶにしていただく。そんな贅沢な鍋が台北でも味わえるのをご存じ?昨今の熟成肉ブームに真っ向から対抗する台南グルメ。その真価を堪能したい。
〈牛五蔵−肉鍋×塩ホルモン〉
老舗の2代目が満を持して台北近郊に進出
台南で人気の牛肉鍋店〈劉家莊牛肉爐〉の2代目・劉柏翰さんが立ち上げた新ブランドが2023年4月、台北に隣接する新北市にお目見え。台湾牛ビジネスで活躍する劉一族だからこその、肉質の良い黒毛雌牛を提供する。他店ではお目にかかれない、鮮度が自慢のホルモンも必食。さまざまな部位や〆の雑炊までを味わうなら、4人以上で訪れるのがおすすめだ。
〈牛肆〉
ブームの仕掛け人が営む予約困難な人気店
台北における「溫體牛肉火鍋」人気の火つけ役。2018年に台南出身のアランさんがオープンした店は「本場の味に勝るとも劣らない」と地元っ子も太鼓判を捺(お)す。
牛肉と野菜、果実などを10時間以上煮込んで作る滋味深いだしは、牛肉湯(小鉢に牛肉を入れ、アツアツのだしをかけて作るスープ)にして味わいたい。鍋は、甘い醬油に豆瓣醬(トウバンジャン)、ショウガで作るタレで食べるのが台南のお約束だ。