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台北最新グルメニュースVol.1「あの有名シェフの新店がオープン!」

台湾のグルメシーンをリードする台北では日々、美食も進化中だ。伝統的な台湾の料理や食文化を再解釈する動きもあれば、一流ホテルの味が体験できる観光バスが出現したり。見て楽しい、食べておいしいニュートピックをご紹介!

photo: MEGUMI, Yeh, Lingchiao (EDD's sweets) / text: Ai Sakamoto / coordination: Kuo, Taiyen

あの有名シェフの新店がオープン!

アジアの最優秀女性シェフに選ばれたこともある陳嵐舒さんが台中にあったフレンチ〈Le Moût〉を閉店したのは2018年のこと。そのスターシェフが2022年「食を介して、多くの人々が交流できる場を作りたい」と新光三越台北信義新天地店に新店をオープンさせた。

台湾〈Le Moût〉店内
自然光が入る開放的な内観。都心の百貨店内にあるので使い勝手のよさも魅力だ。

ここで供されるのは、彼女が子供の頃から慣れ親しんできた台湾料理(小吃(シャオチー))をフレンチの技法で表現した料理の数々。メニュー名とルックスの違いに驚くが、食べてみると納得すること請け合いだ。

料理に合わせるのは、台湾人が大好きなカクテル。台湾のスパイス馬告を効かせた馬告麗特280元や、臭豆腐の漬け汁を使ったブラッディメアリー風の臭臭瑪莉280元など、モクテルも充実している。料理・ドリンク共に厳選素材を使っているのもポイント。みんなでシェアしながら食べるスタイルも楽しい。陳家の食卓に招かれた気分で、台仏料理コラボの答え合わせをしてみよう。

台湾料理のオアジェン、チョウドウフー、スーシャオマン、ニュウパイティェバンミェン
(1)仔煎(オアジェン)/台湾の代表的な小吃、牡蠣(かき)オムレツ(お好み焼き)とスパニッシュオムレツを融合。カリフワに焼き上げた生地にパルメザンチーズがコクを加える。巴斯克(バスク)蚵仔煎餅480元。(2)臭豆腐(チョウドウフー)/くさやを思わせる発酵液に漬けた豆腐、臭豆腐とエビトーストをフュージョン。きっちり臭いが、トッピングのディルとピクルスが後味を爽やかにする。松露臭豆腐蝦多士480元。(3)酥燒鰻(スーシャオマン)/カリッと揚げた台湾産ウナギを日本の蒲焼き風のタレに絡めた一品。パン粉をつけて揚げたフレンチトーストと黄色ビーツと合わせて日仏台のコラボを図る。ShuShu酥燒鰻580元。(4)牛排鐵板麺(ニュウパイティェバンミェン)/夜市でお馴染みのステーキをアップデート。カナダ産ビーフのショートリブの付け合わせには特製麺。肉の旨味を吸ったもちもちの麺が旨い。gubami紅燒牛小排鐵板麵1,180元。
台湾〈Le Moût〉のシェフ
「今後は〈gubami Social〉を増やしていきたいし、年内には台北にベーカリーもオープン予定です」とシェフ。