旅人たちの窓辺。写真家・ミズカイケイコが撮る、車の窓
車の窓
車の旅が好きで、20年近く愛車のボルボ240で車中泊の旅をしています。自分が気に入った場所があったら簡単にそこにもう1泊できるし、朝日が撮りたいと思ったらそこに泊まって前の晩から待っていればいい。交通機関や宿泊場所、時間に影響されない旅はすごく解放感があります。旅の写真を改めて見返すと、窓をたくさん撮っていました。
普段から自分が世界をどのような枠の中で見ているかを考える癖があって。窓は、世界を見るということを象徴する存在ですよね。写真を撮っている時はそこまで考えず、心が動いた瞬間をカメラに収めていくのですが、窓が写っている写真からは、撮影した人の存在や目線を感じやすいのかもしれません。