キーワードは「サイエンス」。この夏着たい、いいTシャツ

photo: Hirokazu Kobayashi / text & edit: Shoko Yoshida

Tシャツは夏の正装です。とっておきの一枚を持っていれば、暑い夏もきっと爽やかな気持ちで過ごせるはず。ということで、「サイエンス」をテーマに、いいTシャツを集めました。

初出:BRUTUS No.1014「こんなTシャツ、欲しかった。」(2024年8月16日発売)

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スミソニアン国立航空宇宙博物館やカリフォルニア・サイエンス・センターなどのスーベニアショップに置かれているハイセンスなサイエンスTシャツ。これらは〈Cotton Expressions〉というアメリカのブランドのもので、イリノイ州にある人口約1400人の田舎町のトウモロコシ畑に面した工場で作られる。

「1979年、天文学の授業を一緒に受けていた高校のクラスメイトに手作りのサイエンスTシャツをあげたのが始まりです。81年に会社を起こし、当初は博物館にオリジナルを卸していましたが、博物館側からの要望に応えることで、科学、生物学、天文学、航空力学など、知的好奇心をくすぐる専門的な知識や資料を用いたデザインが作れるようになりました。教育的メッセージとエンターテインメント性を兼ね備えた“知の媒体”になり得たのは、サイエンス好きとして誇りに思います」

国境を超えたビジネスは一人の青年のTシャツ作りから始まり、これまで200種類を超えるものが作られた。マシューさんの青春をのせたTシャツの行き先は、膨張する宇宙のごとくとどまることを知らない。

歴史的な5人の科学者と発明者。

北米を映す夜の衛星画像。都市部の光は蓄光インクで。

アインシュタインのイラストは、本人の言葉や方程式とともに。

森の中から見たオーロラ。蓄光インクでリアルを追求。

アインシュタインの顔を天体の集まりで表現。蓄光仕様。

ドイツの画家アルブレヒト・デューラーが描いたサイの木版画。

火星探査車キュリオシティをテキサスオレンジボディに。

ハッブル宇宙望遠鏡が観測し続ける超新星爆発や星間ガスを描く。

欲しいものだけ集めました!この夏着たい、いいTシャツ20