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根本宗子のあまい東京記:〈マッターホーン〉の 「缶入りクッキー【小】」。たまに訪れた学芸大学駅は、老舗の安心感とともに

illustration: Michiko Furutani / edit: Emi Fukushima

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第5回〈マッターホーン〉の 「缶入りクッキー【小】」

〈マッターホーン〉の缶入りクッキー

鈴木信太郎画伯の包装紙が特徴的な、1952年創業の洋菓子店の人気クッキー缶。バターの香りが特徴的なプレーンやアーモンドサブレなど6種の詰め合わせ。1,700円(TEL:03-3716-3311)。

たまに訪れた学芸大学駅は
老舗の安心感とともに

クッキーが好物だと気がついた2022年。好物だとわかってから食べるクッキーがよりおいしく感じるようになった。人間なんてそんなもんなのかもしれない。「なんとなく」より確信を持っている方が何事も気分が上がる気がする。「好きかも」より「好き!」と強く思っている方が気持ちも盛り上がるもんだ。恋愛などにおいてはこの気持ちの盛り上がりが思わぬ災難を生みかねないが、食に関しては良いことしかない。現に私はよりクッキーを食べる楽しさが増したのだ。

〈マッターホーン〉の缶入りクッキーはもともとパッケージも中身も大好きなのだが、最近改めて買って何にびっくりしたって「小」とは思えぬ満足感なのだ。価格も1,700円と手を出しやすい、最高。学芸大学はあまり行かない街なのだが、前任のマネージャーの活動エリアだったため、打ち合わせでたまに訪れると必ずクッキーを買って帰っていた思い出がある。お店もいつも賑わっていて、「近所に住んでいたら毎日来ちゃうな……」と入店するたび思っている。

老舗ならではの安心感が包み込んでくれる。淡路町の〈近江屋洋菓子店〉と、〈マッターホーン〉は大好きな老舗洋菓子店だ。

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