〈ハミングバードコーヒー〉御用達の花屋。学芸大学〈ザ ダッフォディルズ〉

飾られた花を見に、ついつい通いたくなるショップがある。人気店の一角を飾るのも花屋の仕事。季節や店内の雰囲気に応じたオーダーメイドには、普段どんなやりとりが行われているのか。その舞台裏を聞いた。

Photo: Keisuke Fukamizu, Koichi Tanoue / Edit&text: Keiichiro Miyata

“旬”を添えるだけ

〈THE DAFFODILS〉フローリスト
加藤寛樹さん

「3月は桜、4月はオオデマリとワスレナグサ、と季節に合わせて配達するような感覚でシンプルな花を選び、生け込みます。“穏やかな時間”を大切にする〈ハミングバードコーヒー〉には、艶やかな花や、派手な演出は似合わない。奥ゆかしさのある楚々とした花をそっと添えるだけ。むしろ、その方が枝の動きや花の表情が際立ち、空間が映える」

東京 学芸大学 ハミングバード 店内の生け込み
築60年以上の住居を改装したレトロな空間に、色を差すように飾られた花。生け込みを行う場所は、店奥と、大きなテーブルの上。花器は、オーナーが用意。花があることで、清々しい空気が店内に吹き込む。

〈Hummingbird coffee〉
オーナー吉村健さん

「お互いの店を利用する“ご近所さん”という間柄。コーヒーとともにある穏やかな時間という店のコンセプトに合わせる形で、4月は春のフレッシュさを感じられる花をオーダーしました」