島田裕生のマイ・ルール
リラックスウェアは、ローファーで程よくピリッと引き締める
中学生で古着にハマってから、一貫して、僕の根っこにあるのはアメリカなんです。中でもクラシックなスエットは好きで、せっかく袖を通すなら、本来の用途を感じて着たい。だから、アスレチックウェア発祥のスエットは汗をかいて動き回る春がメインシーズンと考えています。
お散歩用からお出かけ用まで、色んな顔のスエットを持っていますが、中でも、替えが利かないのが、〈アットラスト〉の白のスエットカーディガン。真夏も羽織れるほどライトオンスで状態のいい白は、古着を掘っても見つかりません。マイ定番の〈オールデン〉の革靴は、スエットならローファーくらいが程よく気が抜けて良いと思い、選びました。
猫目ボタンを使用した1950年代風のデザイン。質実剛健なアメリカンスタイルは感じさせながらも、日本人の体形に合うようアップデートされているのが、〈アットラスト〉を好む理由だ。時代背景を意識しすぎるとコスプレっぽくなるため、さまざまな年代や要素を取り入れることを意識しているという。
Coordinated Items
すべて〈オールデン〉のローファー。スエットカーディガンのインナーが柄シャツなら黒、ポロシャツならユナイテッドアローズ別注の白スエード、襟なしのトップスならビットローファーを合わせる。
深水光太のマイ・ルール
どこかにレザーを添えて、“ゆるいモード”に仕上げたい
スエットとは、これまで無縁な人生を送ってきて、よく着るようになったのは30歳になってから。10代からモードまっしぐらなスタイリングを続けてきて、ようやく装いのどこかに抜け感が欲しいと思うようになってきて。今では、スポーツ由来のゆるい素材にまで手が伸びるようになってきました。とはいえ、だる着っぽくは見せたくない。
そんな時に出会った〈オマール アフリディ〉のスエットパンツは、５ポケットタイプでパターンがすっきりとしているのでまさに理想でした。黒がフェードした色味なので、これまで着てきた黒中心のワードローブとも相性がいい。それでも不安なところがあるので、どこかに必ずレザーアイテムを入れて引き締めています。
ゴムのウエストになったイージー仕様ながら、5ポケットタイプに仕上げているのが、〈オマール アフリディ〉のスエットパンツの特徴。色は、フェードした墨黒。傾いたバックポケットや斜めのサイドシームなど、ゆとりはありながらも穿くとすっきりと見えるよう計算されたパターンになっている。
Coordinated Items
自身が手がける〈ストロング〉のスエードジャケットや、ロンドン発の〈_J.L−A.L_〉のシューズ、〈バーバリー〉のショルダーバッグなど、レザーの印象が引き立つようデザインは抑えめのものを。
