YORK(石川/金沢)
店主:奥井禎子
Q1
2021年7月1日最初にかけたい一枚は?
A1
『Lester Young And The Kansas City 6』Lester Young And The Kansas City Six
今で言う、モダンジャズが生まれつつある、その過渡期に制作された一枚。繊細なテナーサックスの音色が全体の調和を生み出します。戦前の1938年に録音。
Q2
店に絶対になければならないお店を象徴する一枚は?
A2
『The Man I Love』Thelonious Monk
ジャケットの一部を店の看板に使わせてもらった思い出深い作品。流れるような旋律、というわけじゃないけど、先の展開が読めないドキドキ感。そんな彼の遊び心がレコードを通して伝わってくるようです。
Q3
音楽に夢中になるきっかけとなった一枚は?
A3
『At The Five Spot, Vol.1』Eric Dolphy
一緒にお店をやっていた主人が亡くなった時に、聴いたドルフィー。ぽっかりと空いた心の隙間が音で満たされて、区切りをつけることができました。お店に残されたレコードがもっと好きになった瞬間。
Q4
最近手に入れた一枚は?
A4
『The Rain Is A Handsome Animal』Tin Hat
シンセサイザーを駆使した前衛的な表現で、ジャズの可能性を広げ続ける3人組。お店でよく流しているのですが、これまでのジャズの歴史に詳しい人ほど「この曲なに?」と突っ込んでくるんです。
Q5
夏に飲みたいドリンクと一緒に聴きたい一枚は?
A5
『Among Friends』Art Pepper
暑くなってくると聴きたくなるのは、南米の陽気なリズム。ラテンミュージックとして有名な「Bésame Mucho」を、サックスでジャズアレンジしたダンスナンバー。さっぱりとしたジントニックにベストマッチ。