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〈coffee&wine Violon〉店主に聞く、店の個性際立つ夏のレコード5枚とその理由

一面のレコード棚から次にかける一枚を嗅ぎ分けて選び出す。その選曲からは店の哲学や店主の人生までもが浮かび上がってくる。〈coffee&wine Violon〉店主・足立英樹さんが選ぶブルータスのための夏のプレイリスト。

text: Kanta Hisajima

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coffee&wine Violon(京都/下木屋町)

店主:足立英樹

Q1

2021年7月1日最初にかけたい一枚は?

A1

『ショパン前奏曲 op.28 』サンソン・フランソワ

7月1日はショパンの恋人ジョルジュ・サンドの誕生日。ショパンはこの日、恋人に曲を弾いたかなと想像しますね。ピアノの巨匠、フランソワは若い頃がおすすめで、この盤は1957/59の録音。

『ショパン前奏曲 op.28 』サンソン・フランソワ
『ショパン前奏曲 op.28 』サンソン・フランソワ

Q2

店に絶対になければならないお店を象徴する一枚は?

A2

『モーツァルト 弦楽四重奏曲集』バリリ四重奏団

名は体を表すというだけあって、当店ではバイオリンの室内楽を流すことが多い気がします。数ある名演の中でも、バリリ四重奏団のモーツァルトは優雅で、美しく、当店には欠かせません。

『モーツァルト 弦楽四重奏曲集』バリリ四重奏団
『モーツァルト 弦楽四重奏曲集』バリリ四重奏団

Q3

音楽に夢中になるきっかけとなった一枚は?

A3

『ベートーヴェン 交響曲 第9番』フルトヴェングラー(ベルリンフィル)

昔働いていた〈フランソア喫茶室〉でよく流れていた曲。合唱が入る第4楽章が有名ですが、繰り返し聴いて気づいた第3楽章の美しさで、クラシックが好きになりました。

『ベートーヴェン 交響曲 第9番』フルトヴェングラー(ベルリンフィル)
『ベートーヴェン 交響曲 第9番』フルトヴェングラー(ベルリンフィル)

Q4

最近手に入れた一枚は?

A4

『バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』ヴォルフガング・マルシュナー

昨年93歳で他界したドイツの巨匠バイオリニストの作品。この演奏家のレコードはなかなか手に入らないのでCDが出て嬉しく思っています。

『バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』ヴォルフガング・マルシュナー
『バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』ヴォルフガング・マルシュナー

Q5

夏に飲みたいドリンクと一緒に聴きたい一枚は?

A5

『シューベルト ピアノ五重奏曲“鱒”』ウィーン・コンチェルトハウス四重奏団員&パウル バドゥラ=スコダ

よく冷やしたリースリングと。美しい川にマスが跳びはねる水辺の情景を音楽から感じながら、キリッと辛口の白を飲むのは格別です。

『シューベルト ピアノ五重奏曲“鱒”』ウィーン・コンチェルトハウス四重奏団員&パウル バドゥラ= スコダ
『シューベルト ピアノ五重奏曲“鱒”』ウィーン・コンチェルトハウス四重奏団員&パウル バドゥラ=スコダ

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