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〈Cafe & Bar SUPER GOOD〉店主に聞く、店の個性際立つ夏のレコード5枚とその理由

一面のレコード棚から次にかける一枚を嗅ぎ分けて選び出す。その選曲からは店の哲学や店主の人生までもが浮かび上がってくる。北は札幌、南は長崎まで、全国の23軒の名店主が選ぶブルータスのための夏のプレイリスト。

text: Kanta Hisajima, Wataru Sato, PILOT PUBLISHING

Cafe & Bar SUPER GOOD(宮城/仙台)

店主:佐藤潔

Q1

2021年7月1日最初にかけたい一枚は?

A1

『Is It Because I'm Black』Syl Johnson

シルの85歳の誕生日でもある7月1日だからこそ、このアルバムで一日のスタートを。現代のBLMにも繋がるディープなタイトル曲に沁み入りつつ、ダンスナンバーの「Right On」で盛り上がりましょう。

『Is It Because I'm Black』Syl Johnson
『Is It Because I'm Black』Syl Johnson

Q2

店に絶対になければならないお店を象徴する一枚は?

A2

『Soul On Top』James Brown With The Louie Bellson Orchestra、Oliver Nelson

ジャズオーケストラの圧倒的な演奏をバックに歌いまくるJB。「ゲロッパ」だけじゃない、彼の魅力を伝えるために、店をやっていると言ってもいいほどです。

『Soul On TopJames Brown With The Louie Bellson Orchestra、Oliver Nelson
『Soul On Top』James Brown With The Louie Bellson Orchestra、Oliver Nelson

Q3

音楽に夢中になるきっかけとなった一枚は?

A3

『Typhoon Lady』大上留利子

ブラコンばかり聴いていた高校生の私が、ソウルにハマった理由はこのアルバム。A面にはブラックミュージックらしい力強さ、B面にはシティポップ風の軽快なメロディ。関西ソウルのレベルの高さに驚いた記憶が。

『Typhoon Lady』大上留利子
『Typhoon Lady』大上留利子

Q4

最近手に入れた一枚は?

A4

『Did You Heard Me?』Rufus Thomas

ようやくオリジナル盤に出会い即購入。思わず腰が動いてしまうファンクナンバー「Breakdown」は必聴。1988年に渋谷のステージで観た、ド派手なイエロースーツの姿が、今も目に焼きついています。

『Did You Heard Me?』Rufus Thomas
『Did You Heard Me?』Rufus Thomas

Q5

夏に飲みたいドリンクと一緒に聴きたい一枚は?

A5

『Hell』James Brown

大好きなJBの1974年リリースの名盤。このアルバムにしか入っていない、デビュー曲「Please, Please, Please」のラテンアレンジは夏にぴったり。サルサのリズムを聴きながら瓶ビールで乾杯、なんて最高の過ごし方。

『Hell』James Brown
『Hell』James Brown