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〈珈琲と本と音楽 半空〉店主に聞く、店の個性際立つ夏のレコード5枚とその理由

一面のレコード棚から次にかける一枚を嗅ぎ分けて選び出す。その選曲からは店の哲学や店主の人生までもが浮かび上がってくる。北は札幌、南は長崎まで、全国の23軒の名店主が選ぶブルータスのための夏のプレイリスト。

text: Kanta Hisajima, Wataru Sato, PILOT PUBLISHING

珈琲と本と音楽 半空(香川/高松)

店主:岡田陽介

Q1

2021年7月1日最初にかけたい一枚は?

A1

『Dance To You』サニーデイ・サービス

完全に僕の趣味の一枚(笑)。リリースされた年にリピートしてかけていたら、すっかり夏の定番に。80年代のシティポップを彷彿とさせる疾走感のあるメロディは、もうイントロから“夏”が全開。

『Dance To You』サニーデイ・サービス
『Dance To You』サニーデイ・サービス

Q2

店に絶対になければならないお店を象徴する一枚は?

A2

『Harvest』Neil Young

コーヒーはネルドリップ、店内にはレコードや古本の数々。そういう古いものが集まった店の雰囲気とニール・ヤングが合うんですよね。終電がなくなって、人もまばらになった深夜1時過ぎ、落ち着いた店内に流したい。

『Harvest』Neil Young
『Harvest』Neil Young

Q3

音楽に夢中になるきっかけとなった一枚は?

A3

『Nina Simone And Piano!』Nina Simone

ずっと通っていたジャズ喫茶で突然このアルバムがかかって、うとうとしていた僕はハッと飛び起きて。ボーカルとピアノが合わさって、その場の空気が一変。音楽の力を初めて認識した瞬間でした。

『Nina Simone And Piano!』Nina Simone
『Nina Simone And Piano!』Nina Simone

Q4

最近手に入れた一枚は?

A4

『Two Roses』Avishai Cohen、Gothenburg Symphony Orchestra、Conducted By Alexander Hanson

形式にとらわれない自由な表現手法は、いつも僕をワクワクさせてくれる。インストからボーカルまで、難なくこなすスペシャリストです。

『Two Roses』Avishai Cohen、Gothenburg Symphony Or chestra、Conducted By Alexander Hanson
『Two Roses』Avishai Cohen、Gothenburg Symphony Orchestra、Conducted By Alexander Hanson

Q5

夏に飲みたいドリンクと一緒に聴きたい一枚は?

A5

『Goin' Home』Albert Ayler

一日が終わる閉店前の午前2時頃、これ以上マッチするジャズアルバムはないかもしれません。泣いているかのような切ないアルトの音で、最後の一杯をじっくり味わいたい。レモンと蜂蜜を使ったモヒートと一緒に。

『Goin' Home』Albert Ayler
『Goin' Home』Albert Ayler