〈JAZZ & BOOZE Milestone〉店主に聞く、店の個性際立つ夏のレコード5枚とその理由

2021年7月1日最初にかけたい一枚は？

『All Kinds of Weather』Red Garland

軽妙なピアノのタッチが大好きな一枚。天気や四季にまつわる曲だけを集めています。これから夏本番、でも梅雨の湿気も少し残っている。そんな今日には、1曲目「Rain」からの流れがハマりそう。

店に絶対になければならないお店を象徴する一枚は？

『Birds and Ballads』V.A.（Art Pepperほか）

チャーリー・パーカーのトリビュートアルバム。サックスだけ6人も交代して見せ場を作る、企画モノ。選曲もキャッチーなので、ジャズ初心者に優しくありたいうちの店ではよくかけています。

音楽に夢中になるきっかけとなった一枚は？

『Cookin'』Miles Davis

フォークとロックばかりの大学時代、兄のコレクションからこっそり見つけた盤。マイルスのミュートにゾクッとし、それ以降ジャズにどっぷり。結果35年もジャズバーを営むことになる、人生を変えた一枚です。

最近手に入れた一枚は？

『Save Our Soul』本田珠也

父・本田竹広のトリビュート。父の時代のメンバーを従えて、父の表現を息子が再解釈した一枚で、親子の縁を感じて熱くなります。新宿PIT INNでのライブ盤ということもあり、徐々に盛り上がるさまは圧巻。

夏に飲みたいドリンクと一緒に聴きたい一枚は？

『Copacabana』Sarah Vaughan

うちの店は会社帰りの団体さんも多いから、明るく楽しい音楽も努めてかけるようにしています。これは3枚あるサラのブラジル企画の中でも、一番好きな一枚。チャイナブルーと合わせれば、すっかり夏気分。