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見た目もひんやり&ワクワク。素材の個性で選ぶ、夏のスイーツギフト5選

贈ればきっと歓声が上がる、素材の個性が際立つひんやりスイーツをご紹介。

photo: Shin-ichi Yokoyama / edit&text: Yoko Fujimori / special thanks: U.K. STOREROOM

旬のフルーツや野菜を使った一品に、つまみになるジェラートまで、思い思いに夏を表現したアイテムをセレクト。見た目の楽しさだけでない、味わいは極めて上質。胸を張って贈れるひんやりギフト!

〈帝国ホテル〉の「メロンのケーキ」

発送可能な冷凍ケーキとして〈帝国ホテル 東京〉エグゼクティブ ペストリーシェフの望月完次郎氏が監修した「メロンのケーキ」。その可憐な佇まいとフレッシュなおいしさが評判を呼び、今年も夏限定で登場した。

豊かなコクと甘み、芳醇な香りを持つ赤肉マスクメロンの果肉を4.4%使用。カスタードクリームをベースにした滑らかなメロンムースと、タピオカ澱粉を配合し、エアリーで柔らかな口当たりに仕上げたスポンジ生地が美しい層を成す。トップはクレープ生地の焼き目でメロンの網目を表現し、メロン風味のジュレで艶やかにコーティング。

箱を開けた瞬間に果肉の芳香がふわりと香り、デリケートな口どけの中でムースに隠されたシロップ漬けの果肉が瑞々しく弾ける。「やっぱりメロンは特別」という気持ちになる、〈帝国ホテル〉ならではの夢のある一品。

帝国ホテル オンラインショップ

販売期間:8月31日(水)まで。
公式サイト:https://shop.imperialhotel.co.jp
*オンラインショップから申し込みを。

〈マンダリン オリエンタル 東京〉の夏限定マンゴーアイテム

夏の到来とともにパティスリーのショーケースにあふれるマンゴースイーツ。中でも〈マンダリン オリエンタル 東京〉のマンゴーにかける思いは特別と言っていいだろう。「マンゴーアイテム」と名付けられた夏限定のシリーズは、スイーツをはじめヴィエノワズリー部門のクロワッサンやマリトッツォ、コンフィチュールと全8種類が並ぶ。

その中から、今回はエグゼクティブ ペストリーシェフ、ステファン・トランシェ氏が手がける新作マンゴーデザート3品を紹介。ステファン氏のシグネチャーとなる「KUMO®」も、毎夏マンゴーフレーバーは人気だが、今年はクリーミーなココナッツを取り入れた初のアレンジ。滑らかな舌触りのマンゴームースにココナッツ&タピオカクリームを合わせたトロピカルな味わいで、食べれば“真っ白な雲が浮かぶ南国の青空”が目に浮かぶようだ。

「マンゴー&ジャスミン」は今夏の新作。マンゴームースに重ねたジャスミンティークリームが、フローラルで華やかな香りを添える。常夏の海に輝く波を薄くスライスした果肉で表現したという、トップのデザインも美しい。

そして毎年登場するマンゴープリンは、香港発祥であるホテルにとって思い入れの深いアイテム。今年は濃密な風味のマンゴープリンに杏仁ムースを重ね、果肉のキューブをレモングラスのジュレで包んだ爽やかな味わいに仕上げた。金粉とクコの実を浮かべたジュレの透明感も涼やかだ。3品のどれもが甘みや酸味、絹のように滑らかなテクスチャーなど、すべての要素のバランスが絶妙で、食べ心地は実にエレガント。マンゴー好きにこそ贈りたい、香りと口どけの名品たちだ。

ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ

住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1〈マンダリンオリエンタル東京〉1階 | 地図
TEL:0120-806-823(レストラン総合予約・9時~21時)
営:11時〜19時
公式サイト:mandarinoriental.co.jp/tokyo

〈ミニマル〉の「生ガトーショコラ -ミント-」

日本において「Bean to Bar」の先駆け的一軒であるチョコレートブランド〈Minimal - Bean to Bar Chocolate〉。高品質のカカオ豆を使用した、専門店ならではの贅沢なスイーツも精力的に発信している。焼き菓子の中でも高い人気を誇るのが、生チョコレートのようなミディアムレアな食感を追求した「生ガトーショコラ」シリーズ。

その最新作が、見た目も涼やかな「ミント」(販売は7月19日〜)。多くの著名シェフに慕われる西東京のハーブ園〈ニイクラファーム〉の3種のフレッシュミントを使用。上段のミントムースには、ベースとなるホワイトチョコレートにペパーミント、スペアミント、アップルミントの3種を加え、食べればフレッシュで清涼感あふれる余韻に包まれる。ムースは軽やかな口当たりで、半解凍でアイスケーキのように楽しむのもおすすめだ。

もう一点、7月末まで販売中の「バナナ」は、ガーナ産カカオ豆の「ハイカカオ」で作るビターなチョコレート生地に、オールスパイスを加えた自家製バナナジャムを載せた濃密かつスパイシーな一品。「ミント」はデザートワインなど甘美な後口の食後酒に、「バナナ」はキリリと冷やしたシャルドネに合う。どちらもリッチな夏のチョコレートデザートだ。

Minimal - Bean to Bar Chocolate -(ミニマル)

住所:東京都渋谷区富ヶ谷2-1-9(Minimal富ヶ谷本店) | 地図
TEL : 03-6322-9998
公式サイト:https://mini-mal.tokyo/
*オンラインストアから申し込みを。「ミント」「バナナ」ともに代々木上原店での店頭販売もあり(冷蔵)。

〈メゾンジブレー〉の「サマーリース ロイシーコーン」

2017年にオープンした、江森宏之シェフのアントルメグラッセ(アイスケーキ)の専門店。日本各地の生産者から旬の素材を仕入れ、年間100種類以上にも及ぶフルーツを使った季節感あふれるアイテムが登場する。瑞々しい味わいは当然のこと、愛らしくウィットに富んだ造型の楽しさも人気の理由だ。

夏限定の「サマーリース」シリーズでは、今年初めて野菜フレーバーが誕生。この「ロイシーコーン」は、北海道〈興農社〉から届く真っ白な高糖度のトウモロコシ「ロイシーコーン」をふんだんに使った自信作。同じ素材を用いながら上段は軽やかなシャーベットに、下段は生クリームと卵黄を加えたリッチなアイスクリームに仕上げ、2層の異なる味わいと口溶けが楽しめる。

また、ポップコーンやトウモロコシの粒をコーティングするなど、ブロンドチョコレート(*)を効果的に活用。ほろ苦さやほのかな塩味が加わり、味わいに深みを生んでいる。一口頬張ればかつて食べた「とうもろこしアイス」の記憶が蘇り、その一方で、ガストロノミーで供されるコーンスープのソルベのような新鮮な感覚もある。ノスタルジックと洗練が同居する、大人も存分に楽しめる味わい。

*ブロンドチョコレート…第4のチョコレートと呼ばれる、キャラメリゼしたホワイトチョコレート。ゴールドチョコレートとも。

MAISON GIVRÉE(メゾンジブレー)

住所:神奈川県大和市中央林間4-27-18地図
営:10時30分〜19時
休:月曜(火曜不定休)
TEL:046-283-0296
オンラインショップ:https://givreetokyo.shop-pro.jp
*オンラインショップ&中央林間本店で販売。

〈ウェリズ〉の「おつまみジェラート」

今年6月15日にデビューしたばかりのプレミアムジェラートブランド〈wellise〉。長く美容の世界に携わる作り手が、その経験から「食べて美しく、健康になる」をテーマに開発。3つのテーマからなり、「コスメティック」には美肌に導くコラーゲンを、「リラクシング」にはストレスを緩和し、睡眠の質を整えるGABAを配合。そしてその名も「おつまみ」には、アルコールと摂取すると肝機能の働きを促進するというプロテインを配合。

中でも特にユニークなのは、お酒と一緒に楽しむよう考案された「おつまみ」シリーズだろう。リッチなミルクにトリュフが香る濃厚なジェラート「ホワイトクリーム」や、静岡名産のつんつん漬け(生ワサビの醤油漬け)に大井川水系の伏流水と駿河湾深層水で仕込んだ「うめえぞこれはしょうゆ」を加えた「ソイソース」、ツーンとした刺激がクセになるワサビ風味のジェラートに、つんつん漬けの歯ごたえをアクセントにした「ワサビ」、そしてブルーチーズに粗挽きの黒胡椒を振りかけた「ブルーチーズ」の4種類。塩味や旨味、香りに富んだ素材のセレクトといい、ソイプロテインが知らぬ間に2日酔いを防いでくれるのも心憎い。まさに“酒を呼ぶ”ジェラートだ。

ほかに「コスメティック」は美容成分のビタミンCが豊富なマンゴー、キウイ、フランボワーズの3種、「リラクシング」は繊維質が多く栄養価の高いバナナ、デーツ、アボカドの3種で、GABAとの相性もいい。全アイテムが砂糖不使用で、アガベシロップを使っているため、すっと消える優しい甘みもスイーツが苦手な人におすすめできる。心身にアプローチする、ジェンダーレスでプレミアムなジェラートだ。

wellise

全10種類の中からお好みのフレーバーを6個セレクト。
セレクトボックス6個入り4,320円。
オンラインショップ:https://wellise.jp/