猫の路上観察をする端緒となったのは、中野区立中央図書館の像(1)。エアポケットに佇むその姿が気になり署名の「関孝行」を調べると、墨田区の像(2)を発見。共通するでっぷりしたフォルムに興味が止まらず横浜の工房(3)へ。
彫刻家、関孝行さんはこの道約40年のベテランで作品のモチーフは30年前に出会った一匹の猫だという。「当時、工房に忍び込んだ野良猫を“みーこ”と呼んで可愛がっていました。その子が太って真ん丸だったんです」。このぽっちゃりに歴史あり!そうと知ると俄然猫“らしき”ものを探したくなる。
銀座の交差点では恋の招き猫(4)を発見。谷中(5)では猫より猫の像の方をよく見たし、日暮里駅(6)看板の耳や肉球、しっぽをあしらった文字には一本取られた!
荻窪(7)や四ツ谷駅(8)付近にも猫。驚いたのは黒猫ビル(9)。なぜ猫が?その謎こそが味。ミステリアスな猫と路上観察は好相性だ。