モナ・ヤンセン(TOM WOOD ファウンダー兼クリエイティブ・ディレクター)
Q1
あなたは「定番(スタンダード)」をどのような言葉として捉えていますか?
A1
ある特定のものに対する自信の表し方だと感じています。スタンダードを確立することで、物事を決断していく中での基準を持ち、自身のプレイブックのルールを決められると思っています。
Q2
あなたが愛用している「定番」アイテムは何ですか?
A2
〈メゾン マルジェラ〉の「タビブーツ」。自分にとって、ずっと憧れていた重要なピースの一つ。10年前に手に入れた時には、クローゼットを完璧に仕上げてくれました。どんな服にも合わせられる、それがこのブーツの素晴らしいところ。気に入って、数年後にもう一足購入しました。
Q3
最近「新・定番」として手に入れたアイテムは何ですか?
A3
〈サカイ〉のプリーツシャツドレスは、こればかり着てしまうほど気に入っています。ヒールを履けばシックに、レザーブーツだったらリラックスした雰囲気になる。経年劣化に負けない上質な素材とデザインに投資することで、すでに持っているものをベースにスタイルを発展させていくことができます。だから新しいものを買うのは、本当に自分にとって必要性を感じた時だけにしています。
3足所有する〈メゾン マルジェラ〉の「タビブーツ」。
〈サカイ〉のプリーツシャツドレス。
濱田大介(〈Little Nap COFFEE STAND〉オーナーバリスタ)
Q1
あなたは「定番(スタンダード)」をどのような言葉として捉えていますか?
A1
毎日着ても飽きないもの。自分の定番スタイルで言えば、ハットとTシャツとデニム。これは飽きないどころか、汚れることで愛着が湧いてくるアイテムです。
Q2
あなたが愛用している「定番」アイテムは何ですか?
A2
バンド〈SILENT POETS〉の下田法晴さんが手がける〈ポエットミーツダブワイズ〉のウェア。一貫した深度のあるプロダクトに惹かれました。彼の音楽もアートワークもすべて好きです。
Q3
最近「新・定番」として手に入れたアイテムは何ですか?
A3
ミュージシャンの渡辺俊美さんが手がけるブランド〈ヘッズ〉の「スウィンギング ハット」。僕は年中ハットを被るのですが、これは古着も新品もカジュアルもフォーマルも全部に合う。帽子好きが高じ俊美さんに声をかけていただきコラボレーションしました。
〈ポエットミーツダブワイズ〉のTシャツ。
〈ヘッズ〉の「スウィンギング ハット」。
児島晋輔(KAPTAIN SUNSHINE デザイナー)
Q1
あなたは「定番(スタンダード)」をどのような言葉として捉えていますか?
A1
いつも自分のそばにあるもの。朝起きて、何も考えずに手に取れる、安心感のある服や小物が私にとってのスタンダードです。着こなしで言えば、カバーオールにハイゲージのコットンタートルニット、ノープリーツのウールトロピカル・トラウザーズ、足元は革靴。色はネイビーかグレーかホワイト。デザインにも同じことが言えて、誰かのスタンダードになる服作りを心がけて〈キャプテン サンシャイン〉を続けています。
Q2
あなたが愛用している「定番」アイテムは何ですか?
A2
古着のカバーオールや〈キャプテン サンシャイン〉のウォーカーコート。ほかには、〈シャルべ〉のボクサートランクスや、〈パンセレラ〉の靴下も僕の定番。ヴィンテージとトラッドを、国籍や年代を縦横無尽にクロスオーバーさせるのが自分らしさだと思っているんです。そのアンバランス感を出すのが醍醐味ですね。
Q3
最近「新・定番」として手に入れたアイテムは何ですか?
A3
古着のジャズプリントTシャツはつい畳んで重ねたくなる、マイコレクタブル。ボディはなぜか〈フルーツオブザルーム〉が多いんです。マイルス・デイヴィスやビリー・ホリデイ、ディジー・ガレスピーなど、好きなミュージシャンものは買うように。