この秋冬に着たい、スタンダードを更新するピーコート4選

秋と冬の定番アイテム、ピーコート。この秋新しく手に入れるなら、上質な素材や新鮮なデザインでアップデートされたものを選ぼう。

photo: Yoshio Kato / styling: Satoshi Kamei / edit: Naoko Sasaki

PEA COAT

海軍をルーツとし、甲板で活動するための機能を詰め込んだピーコートは、ネイビーブルーのメルトン生地、ダブルフロント、ショート丈が基本。立てることで海上での集音効果を高める大きな襟はリーファーカラーとも呼ばれる。上質な素材で軽さと着心地を追求したもの、個性的な生地使いから、レアなヴィンテージの復刻まで！

ごく柔らかなベビーカシミヤを一枚仕立てで

〈ポータークラシック〉のピーコート — 艶と滑らかさが一目で分かる生地は、生後6ヵ月ほどのカシミヤの産毛を原毛に用いた貴重な“ベビーキャッシュ”。軽さと肌触りを楽しむため裏地のない一枚仕立てに。ドロップショルダーのシルエットは〈ポータークラシック〉ならでは。396,800円（ポータークラシック／ポータークラシック銀座 TEL：03-3571-0099）

インディゴで染めたメルトン＆キッドレザー

〈ナイスネス〉のピーコート — 極細糸を高密度に織り上げたビスポークダブルメルトンに、襟裏にはキッドレザーを配し、どちらもインディゴ染料で染め上げたというユニークな一着。デザインは、イギリス、フランス、オランダ、アメリカに及ぶさまざまな国のピーコートの要素を抽出し再構築したもの。198,000円（ナイスネス／イーライト TEL：03-6712-7034）

ヴィンテージライクなオンブレチェック

〈サウス２ウエスト８〉のピーコート — フィッシングカルチャーにインスパイアされた〈サウス2 ウエスト8〉から、初のピーコートがお目見え。オリジナルで製作したウールナイロン混紡メルトンのオンブレチェックは60年代後半から70年代の雰囲気。どこかアウトドアの気配を感じるのもブランドらしい。96,800円（サウス2 ウエスト8 TEL：011-280-7577）

USネイビーの将官用のロング丈を復刻

〈アナトミカ〉のピーコート — 1930年代頃のUSネイビーのモデルを忠実に復刻。着丈の長いピーコートは、海軍の中でも船長や将官のためにオーダーで作られたもので、数量も少なく、ヴィンテージ市場にもほとんど出回らないアイテム。立体的でクラシカルなテーラードの仕立てに風格が漂う。220,000円（アナトミカ／アナトミカ東京 TEL：070-3144-0378）

No.1016掲載

No.1016

GOOD STYLE for Mr. BRUTUS 冬のあたたかい服。2024-25 A/W

9月17日発売 980円

No.1016掲載

この秋冬は、ざっくりとしたニットやツイード、コーデュロイ、レザーなど、素材感を感じるアイテムを思いきり楽しみたい。まだ暑さの残る毎日ではあるけれど、秋冬のファッションへの興味は尽きないものです。今回のファッション特大号は「冬のあたたかい服。」をテーマに、これからの季節の移り変わりを楽しむことができる、ブルータス流のスタイルを考えてみます。カシミヤ、ハンドクラフトなど、気になる素材や手仕事の魅力についても紹介します。また、この号からスタイリスト喜多尾祥之さんによる連載「おとな相談室」も始まりました。自分なりの王道を見つけることは、大人の条件でもあります。それではこの秋冬も思いっきり楽しみましょう。ENJOY YOUR LIFE！

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