ふわとろの食感と、
濃いめのだしが決め手。
和の食材や惣菜でもパンと相性のいいものは多いのですが、朝食にはやはり、だし巻き卵サンドを推したい。卵料理は朝のおかずの定番。材料も揃えやすく調理法もシンプル。だしの旨味という和食の良さも味わえるからです。
作り方のポイントは、だしの濃度と卵の焼き加減。だしは、だし巻き卵単体で食べる時よりやや濃い、そばつゆに使うぐらいの濃度にし、卵1個に対し20㎖を加えます。少量のだしを取るのは手間なので、濃縮だしを薄めて使って構いません。名はだし“巻き”でも、焼き色の層がない、黄一色の焼き上がりが理想。卵液を3段階に分けて流し入れ、弱火で上澄みをかき混ぜながら、しっかり、でも決して焼き色をつけないように火を通します。卵焼き器がなくても、小さいフライパンを使い、ゴムべらで成形すると案外うまくいく。
パンは、気泡や噛み応えのあるしっかりタイプより、生地が細かな市販のサンドイッチ用食パンがよく合います。卵1個に対するだしの量を25㎖に増やすとよりふんわり、30㎖だとさらにふわとろ感とだしの風味が増します。ただし、だしの量が増えるほど焼きの難易度は高くなる。繰り返し作る中で、腕を磨きながら、味の好みの着地点を探ってください。
材料
角食パン(8枚切り)…2枚
卵…3個
だし(濃いめ)…60㎖
塩…適量
サラダ油…小さじ2
マヨネーズ…大さじ1
からし…小さじ1/4
作り方
1.マヨネーズとからしをよく混ぜ、パンの片面に塗る。
2.ボウルに卵を割り入れ、だし、塩を加え、しっかりと溶きほぐす。
3.フライパン(直径21㎝)にサラダ油を引いてしっかりと熱し、余分な油を皿に移す。
4.2を1/3量入れて弱火で焼き、ゴムべらでかき回しながら半熟の状態で半円形に成形する。
5.フライパンの空いた部分にサラダ油を塗って、2を1/3量ずつ足し、4の作業を繰り返す。最後の卵液を入れたら、ゴムべらでパンの大きさに合わせ四角く成形する。
6.1で5を挟み、耳を落として、食べやすい大きさに切る。
サイドディッシュ
「スイカのスープ」のレシピ
スイカ(500g)を角切りにして種を取り除く。ミニトマト(5~6個)は半割りに、タマネギ(50g)は1㎝角に切る。これらと梅干し(1/2個)、米酢(小さじ1)、オリーブオイル(大さじ1)をミキサーにかけ、目の細かいざるで濾して器に盛り、オリーブオイルをたらす。好みでハーブを添えてもよい。