Listen

Listen

聴く

ハリウッドザコシショウの選ぶ歌謡曲。テクノ界から歌謡界に侵食した、中毒性の高いキラーフレーズ

歌は世につれ、世は歌につれ。昭和から令和まで私たちとともにある歌謡曲。ハリウッドザコシショウさんが選ぶ3曲は?

Text: Hollywood-Zakoshisyoh

連載一覧へ

1.「誰だ!」電気グルーヴ

電気グルーヴ「誰だ!」
作詞:石野卓球、ピエール瀧、作曲:石野卓球/1996

学生時代からテクノが好きで、さらに一度聴いたら忘れられない強烈な言葉やフレーズが好きだったので、よく電気グルーヴの曲を聴いていました。最近、石野卓球さんはSNSではちゃめちゃな言動を繰り広げていますが、音楽に対してはすごく真面目で、真摯です。中でも「誰だ!」は個人的なベスト。大人になって面白さがわかり、トリコじかけになったように聴くようになりました。とにかく繰り返される「誰だ!」という絶叫が耳に残る。

公園の芝生に入ったり、電車で騒いだりしているのは誰だ?という、ほとんど謎かけのような歌詞。自分の“誇張モノマネ”など、延々と同じ言葉を繰り返す点で、思い切り影響を受けていますね。

2.「にこにこにゃんにゃん」細川ふみえ

細川ふみえ「にこにこにゃんにゃん」
作詞・作曲:石野卓球、編曲:朝本浩文/1993

卓球さんの絶妙なバランスは、プロデュースワークにも。楽曲を提供する歌手のキャラクターや、芸能界での立ち位置などを見て、ほかの作家が書かないようなキャッチーで強い歌詞と曲を当てている。

中でも「にこにこにゃんにゃん」は、人気絶頂のグラビアアイドルにニャンニャン歌わせたわけですから。成人男性はもちろん、意外なことに子供までも口ずさんだ曲。アッパーなテクノとしてもカッコいいのに歌謡曲として成立させているのが流石です。

3.「美術館で会った人だろ」P-MODEL

P-MODEL「美術館で会った人だろ」
作詞・作曲:平沢進、編曲:P-MODEL/1979

フレーズ繰り返し系で最近ハマったのが、「美術館で会った人だろ」。曲名であり、冒頭の歌詞の「美術館で会った人だろ」以外、何を歌っているかわからず(笑)。すっかり中毒になってしまいました。

連載一覧へ