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穂志もえかが選ぶ歌謡曲。しんどい時に救われる歌声。手を差し伸べてくれるフレーズ

歌は世につれ、世は歌につれ。昭和から令和まで私たちとともにある歌謡曲。穂志もえかさんが選ぶ3曲は?

Text: Moeka Hoshi

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1.「サヨナラCOLOR」SUPER BUTTER DOG

SUPER BUTTER DOG「サヨナラCOLOR」
作詞・作曲:永積タカシ/2001

仕事で日本を離れて4ヵ月になる今、日々の迷いや表現者として揺れる気持ちにピンポイントで寄り添う曲の一つが、「サヨナラCOLOR」です。

「でも 君はそれでいいの?」「自分はもう だまさないで」と歌う永積タカシさんの声が、私は私の思いと素直に向き合えているのかな、と問うきっかけを与え続けてくれる。そして、同世代の仲間にも伝えたくなるんです。あなたはあなただよ、自分をごまかさないでって。

2.「泣いていいよ」Juice=Juice

Juice=Juice「泣いていいよ」
作詞:大森祥子、作曲:中村瑛彦/2018

「泣いていいよ」も、その人にしか出せない色があることを語りかける楽曲です。時々、無意識に思い出しているのが「回り道だけに咲いてる花を 摘みとって飾ってよ その胸に」という歌詞。

自分にはわかりやすい個性がない、と表現の仕事に就く前から思い続けてきた私は、今もこのフレーズに支えられています。

3.「LIVE IN 和歌山」竹原ピストル

竹原ピストル「LIVE IN 和歌山」
作詞・作曲・編曲:竹原ピストル/2014

「LIVE IN 和歌山」は、竹原ピストルさんの熱さがすさまじくて、歌詞も壮絶。

でも私が誰かの曲をカバーできるとしたら、この歌がいいなって思ってます。力の限りお尻を叩いてくれる存在でもあるし、「きっと、この歌を聴いて励まされている誰かがいる」と実感する曲でもあるから。

今回の3曲は、とてもとても孤独を感じている時、「1人じゃなくて2人」という気分に変えてくれる音楽です。たくさんの人との、わかりやすいつながりじゃない。この曲を通してだけ成立する知らない誰かとの親密なつながりに、心から救われるんです。

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