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堀井美香が選ぶ歌謡曲。昭和歌謡から学んだ、気持ちを伝える発声方法

歌は世につれ、世は歌につれ。昭和から令和まで私たちとともにある歌謡曲。アナウンサー・堀井美香さんが選ぶ3曲は?(コロナが明けたら)これ持ってカラオケへGO!GO!

Text: Mika Horii

1.園まり「逢いたくて逢いたくて」

園まり「逢いたくて逢いたくて」
作詞:岩谷時子、作曲:宮川泰、編曲:森岡賢一郎/1966

私にとっての歌謡曲は、歌手の声で感情や思いを伝えようとする音楽です。呼吸や息遣いなどから、聴く側に物語を想起させてくれる楽曲。

「逢いたくて逢いたくて」の魅力には、アナウンサーになってから、改めて気づかされました。“ハッ”と息を吸って、長いセンテンスを一気に歌う。さらに、言葉一つ一つに独特のビブラートがかかっているところなどが、とにかく色っぽい。

恋しい気持ちが伝わってくるんです。アナウンサーは口を縦に開ける指導を受けますが、園まりさんはその逆で口をあまり開かない。だからこそ感情がすごく伝わってくる。

ナレーションや音読の仕事などで、ウィスパーボイスを求められた時には、園さんの発声を参考にしています。

2.「月のあかり」玉置浩二

玉置浩二「月のあかり」
作詞:下田逸郎、作曲:桑名正博/2014

玉置浩二さんは、お婆さまが民謡歌手だったみたいで、体を楽器のように使い、声を出し切るような発声だなって思いますね。全身全霊を込めて歌われる「月のあかり」のようなバラードでは、切ない状況や気持ちがより伝わってきます。安全地帯の「熱視線」も好きです。

「J.BOY」浜田省吾

浜田省吾「J.BOY」
作詞・作曲:浜田省吾、編曲:板倉雅一/1986

プライベートでは、高校生の時からずっと大好きな浜田省吾さんのライブへ行き、一緒に歌ったり、「ショーゴー!」と叫んだりしてます。そんな時は、アナウンサーの仕事とは、まったく違う声の出し方をしていますね(笑)。

中でも、仕事や生活の中で感じる鬱屈を歌った「J.BOY」は、叫びたくなる一曲です。