子供の頃に見た悪夢はいつまでも怖い
ホラーを愛してやまない多くの人々が、トラウマとなったホラー作品を告白してくれた特集「もっと怖いもの見たさ。」。感受性が豊かな幼少期に触れた作品を挙げた人も多かった。子供の頃に感じた恐怖は、一生後を引く。
そんな子供が見る悪夢をそのまま映像化したような作品『Skinamarink』。
主人公は幼い姉弟2人。ある夜目が覚めると、父親が消え、家の窓やドアがなくなり、助けてくれる大人も現れず、異変だらけの家でなすすべもなく怪異に襲われていく……。監督のカイル・エドワード・ボールは初長編となるこの作品について、自身が幼少期に見た悪夢を基に製作したことを明かしている。
撮影も実際に彼が幼少期を過ごした家で行われた。セリフはわずかで、青と赤を基調としたVHSテープのような質感で、子供視点の映像が100分間続く。今すぐに抜け出したい一方で、なぜかずっとこの映像の中にいたいとも思わせる危険な作品だ。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『パラノーマル・アクティビティ』のようなPOVホラーの最新型であるこの作品。新感覚の恐怖を体感してみてはいかがだろうか?