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まるで、子供が見る悪夢そのまま。新感覚の恐怖に襲われる危険な映画『Skinamarink』

子供が見る悪夢をそのまま映像化したような作品。海外で話題になった映画『Skinamarink』を知っているだろうか?

初出:BRUTUS No.1013「もっと怖いもの見たさ。」(2024年8月1日発売)

text: BRUTUS

子供の頃に見た悪夢はいつまでも怖い

ホラーを愛してやまない多くの人々が、トラウマとなったホラー作品を告白してくれた特集「もっと怖いもの見たさ。」。感受性が豊かな幼少期に触れた作品を挙げた人も多かった。子供の頃に感じた恐怖は、一生後を引く。

そんな子供が見る悪夢をそのまま映像化したような作品『Skinamarink』。

主人公は幼い姉弟2人。ある夜目が覚めると、父親が消え、家の窓やドアがなくなり、助けてくれる大人も現れず、異変だらけの家でなすすべもなく怪異に襲われていく……。監督のカイル・エドワード・ボールは初長編となるこの作品について、自身が幼少期に見た悪夢を基に製作したことを明かしている。

撮影も実際に彼が幼少期を過ごした家で行われた。セリフはわずかで、青と赤を基調としたVHSテープのような質感で、子供視点の映像が100分間続く。今すぐに抜け出したい一方で、なぜかずっとこの映像の中にいたいとも思わせる危険な作品だ。

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『パラノーマル・アクティビティ』のようなPOVホラーの最新型であるこの作品。新感覚の恐怖を体感してみてはいかがだろうか?