教えてくれた人:川合将人(インテリアスタイリスト)
〈RICHARD LAMPERT〉Eiermann Table 1200
脚部のクロスバーが美しい、安定感抜群のモダンデスク
「細い脚をつなぐ斜めのバーが特徴。構造上の補強パーツとして分厚い天板を支えつつ、デスク周りの空間にリズムを生み出します」。
デザインは、戦後ドイツの建築界をリードしたエゴン・アイアーマン。自身のアトリエ用に作ったテーブルを〈リチャード ランパート〉社が制作した。天板はリノリウム仕上げ。高さは5段階の調節が可能。組み立て式。
〈ISHINOMAKI LABORATORY〉AA DESK
軽量で移動もラク。サブデスクにも最適なコンパクトサイズ
「幅も奥行きもコンパクトでかなり軽量。今ある机にサブの作業台としてプラスしてもいいし好きな場所に運んで使うこともできる。最低限の構造で安定感ある使い心地を実現しているのも見事です」。
デザインは〈トラフ建築設計事務所〉。素材はレッドシダーのノンフィンガージョイント集成材。丸太の端材を有効利用した材で、狂いが出にくいのが特徴。天板は3色。写真はチャコール色のリノリウム仕上げ。
〈Works〉Height-adjustable Work Desk
仕事の効率が上がるかも。人間工学に基づいた昇降式デスク
「たまには立ってPCを使いたいという人には、デザインのいい昇降式デスクを薦めたい。天板にケーブルをしまうスペースがあるのも気が利いてます」。
ボタン一つで高さ71.5cmから118.5cmまで無段階に調節できる電動式。昇降作動音も静か。天板のサイズは4種類、色は4色から選べる。写真は水に強く手入れのラクなホワイトラミネート、脚はスチール。
〈Magis〉Bureaurama Table
庭やベランダに持ち出して使えるポップなデザイン
デザイナーはベルリン生まれのジャージー・セイモア。クラブDJ出身で、2003年には岡本太郎現代美術賞も受賞したという経歴の持ち主だ。ポップなデザインのテーブルは、「とても軽く、屋外でも使える仕様。たまにはベランダや庭に持ち出して仕事をしてもいいのでは?」。
リサイクル可能な軽量アルミニウムを高度な溶接技術で成形。マットな質感のポリエステルパウダー塗装。
〈con.temporary furniture〉T-723-X3 work desk
金具を使わず簡単に組み立てられる。木目の美しさも魅力
「ほぼ畳サイズの天板と四角い枠2つ、筋交い板2枚だけ。金具を一切使わず組み立てることができます。デザイナーはスイスのコリン・シェリー。建築家ピーター・ズントーの事務所にいたこともあり、僕が今いちばん注目している天才です」。
素材は日本産唐松の合板。天板は色付きリノリウム仕上げも可能。ペイントやステッカーでカスタマイズしても。
〈FRAMA〉TRESTLES
北欧製スチール脚に好きな天板を合わせ、自分仕様のテーブルに
薄さ5mmのスチール板で作った脚部は〈フラマ〉製。コペンハーゲンを拠点に、家具やインテリアアイテムを制作するブランドだ。
「工業的なカッコよさもあるアノニマスなデザイン。好みの天板を組み合わせて使う仕様で、おすすめは厚めのプレーンな木製天板」。
〈HAY〉PYRAMID DESK
1950年代の組み立て式家具に、現代的な機能をプラス
1950年代を中心にオランダで活躍した工業デザイナー、ヴィム・リートフェルト。代表作でもある組み立て家具「ピラミッドテーブル」を基に、〈ヘイ〉から発売されたのがこのデスク。
「軽くて機能的。天板は小さめですが、PCや照明用のケーブルホールが付いているので机周りがすっきりする。作業スペースをきちんと確保できるんです」。天板はオークのマットラッカー仕上げ。脚はスチール。
〈PIT PAL〉ALUMINIUM WORK TABLE
カーレースにルーツを持つ肉厚アルミの折り畳みテーブル
ルーツは1970年代のアメリカのカーレース場。「移動に便利で、なおかつ重いエンジン部品を載せても耐えるものを」と考案された折り畳みテーブルが後に製品化。天板は肉厚のアルミニウムで、職人の手仕事による溶接跡が味わい深い。
「工具を使う作業などにもってこい。屋外でも使えるので、テラスやガレージでの作業机にもいいですね」。