Love

Love

愛する

写真家、若木信吾が撮った坂本龍一

レコードジャケット、広告、雑誌取材など、世界中の写真家たちが、坂本龍一の姿をカメラに収めてきた。写真家、若木信吾は、レンズ越しに坂本をどう捉えたのか。彼との出会いや思い出のエピソードと合わせて、若木信吾が選んだ特別な一枚を紹介する。

本記事は、BRUTUS「わたしが知らない坂本龍一。」(2024年12月16日発売)掲載の内容を拡大して特別公開中。詳しくはこちら

edit: Ko Ueoka, Naoko Sasaki

——選ばれた写真について教えてください。

若木信吾

ニューヨークから一時帰国した坂本さんは、撮影のため長めの時間をとってくださったと記憶しています。中判カメラで撮られたポジフィルムを見返すと、私の無邪気なリクエストに笑顔で、楽しみながら応えてくださっていたことがわかります。こんな写真なら、撮っている私も相当楽しかっただろうなぁ。いつでも一人のアーティストとして対等に接し、尊重してくださって、緊張することはありませんでした。

——坂本龍一を知ったきっかけは?

若木

小学生の頃『ライディーン』が流行っていたのですが、個人的に一番衝撃を受けたのは映画『戦場のメリークリスマス』です。

——坂本龍一との思い出は?

若木

一番最初に直接お会いしたのが雑誌『エスクァイア』の撮影でニューヨークのご自宅だったのですが、カメラの前になるとスッと自然に入り込んで空気を変えるんです。それから何度か撮影させていただきましたが、一貫してその感じが変わらなかったのが、素敵だと思いました。

——坂本龍一で最も好きな作品は?

若木

『戦場のメリークリスマス』。

——あなたにとっての坂本龍一とは?

若木

唯一無二。

——坂本さんの残した作品(レガシー)を後世の人にどう向き合ってほしい、体験してほしいと思いますか?

若木

自由に!

BRUTUS1022号「わたしが知らない坂本龍一。」のバナー