非日常の世界へ!プール越しの海ビューが魅力のラグジュアリーリゾート7選 〜後編〜

リゾートの醍醐味は、そこへ一歩足を踏み入れた瞬間に“いかに非日常の世界へ飛べるか”だ。優れたリゾートが“楽園”と称されるのは、計算し尽くされた眺望や空間、洗練された食事と酒、ホスピタリティに満ちた接客、そのすべてがあるから。この記事では「Seaview Pool」をキーワードにラグジュアリーリゾートを紹介する。前編はこちら

初出:BRUTUS No.845「旅に行きたくなる。」(2017年4月15日発売)

photo: Madoka Sakamoto, Mai Kise, Satoko Imazu / text: Yoko Fujimori, Hiroko Yabuki, Hikari Torisawa, Tomoko Oishi, Akiko Yoshikawa, Mamiko Izutsu / edit: Yoko Fujimori

Kokomo Private Island Fiji(フィジー/カンダブ諸島)

フィジーの秘宝をガーデンプールで体感する

不動産開発のプロであるオーストラリア人実業家ラング・ウォーカーが選んだのは、名だたるラグジュアリーリゾートがひしめき合うフィジーにあって、今でも手つかずの自然が残り、「Hidden gem」(隠れた宝石)との呼び声も高いカンダブ諸島。彼が長年思い描いてきた楽園を作り上げた。

ゲストルームは見晴らしのいい「ヒルトップレジデンス」と、海が目の前に迫る「ビーチフロントヴィラ」などがあり、インフィニティプールを完備。南国の木々が茂るプライベートガーデンと、その先に輝く紺碧の海。贅沢な2つのビューが自慢だ。

Trisara(タイ/プーケット)

上質なハイダウェイに新登場したプールヴィラ

アマンの記念すべき1軒目である〈アマンプリ〉の総支配人を12年間務め、その後もバリのアマンリゾートの立ち上げを手がけた伝説のホテリエ、アンソニー・ラーク。そして彼が2004年、自身の理想郷として作り上げたのが〈Trisara〉だ。

客室はすべてヴィラ仕様、全室プール付き。この完璧なプライバシーを追求したリゾートが昨年末、待望のリニューアルを遂げた。訪れるなら新しくなったオーシャンビュー・プール・ジュニアスイートを。より視界を広くモダンに改装したプールは静寂に包まれ、“ハイダウェイ”系リゾートの贅沢さを再認識できる。

Fusion Resort Nha Trang(ベトナム/ニャチャン)

どこまでも碧い南シナ海の波しぶきが迫る

朝食やスパトリートメントなどが料金に含まれるインクルーシブ型の滞在プランが話題の〈フュージョンリゾート〉。ダナンに続いて、ベトナム屈指のリゾート地であるニャチャンに新たなホテルをオープンさせた。

目玉は1ベッドから4ベッドルームまであるプール付きのヴィラ。大きな窓から光が差し込む明るい居室から続くウッドテラス、その先にはスタイリッシュなタイル張りのプールが。高台から海を眺める「オーシャンビュー」棟と、海が目の前の「ビーチフロント」棟、どちらのビューも極上だ。朝食をプールサイドでとれるのも嬉しい。

AMANERA(ドミニカ共和国/プラヤ・グランデ)

紺碧の水平線に溶け込む極上のカシータ

リゾートの最高峰と謳われる〈アマン〉の29軒目であり、“平和なる水”という意味を持つ〈アマネラ〉。雄大な断崖の下に立ち、眼下には三日月形のプラヤグランデビーチが広がる。アマン初のゴルフリゾートでありながらも海の美しさは特筆すべきもの。

アマンならではの洗練されたモダンなデザインが、ドラマティックな景観に調和する。カシータ(小さな家)とカーサ(邸宅)と名づけられたゲストルームは、全室プール付き。カリブ海の水平線に溶け込んでいくような緻密に計算されたプールからの美しい眺めこそ、このリゾートの真骨頂だ。