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CULTURE SAUNA TEAM “AMAMI”が行く欧州サウナ旅〈DAY13:エストニア編〉

サウナカルチャーを考察するために結成されたCULTURE SAUNA TEAM “AMAMI”の草彅洋平、84ken(橋本健太郎)、オリティー(濱田織人)が、欧州5ヵ国のサウナを巡る冒険に出発。約2週間のサウナ漬けの旅の果てに、彼らが見たものとは?

photo: Kenichi Murase, Yohei Kusanagi / interview & text & edit: Yohei Kusanagi / editorial assistant: Yuji Nakano, Nao Uema, Kentaro Hashimoto, Orito Hamada / coordination: Kota Alex Saito / cooperation: Japan Sauna Spa Association, OLD ROOKIE SAUNA, Totonou Pants, kontex IMABARI JAPAN

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13日目:サウナストーブで上場⁉気づけば3時間サウナの話

タリンの町を歩いていると、ロボットが荷物を配送しているのを見かけた。日常にロボットが活躍している姿は、さすが「電子国家」と呼ばれるデジタル先進国。行政手続きをオンラインで完結、政治にもデジタル技術が駆使されている国だからこそ、サウナの発達も早かったのかもしれない。

例えばWi-Fi操作可能な電気サウナストーブがエストニアでは普及していると聞いた。そうした意味でも他国とは異なるアプローチで、サウナをより近代化することに成功した国といえる。

そんなエストニアに、今最もヨーロッパ圏のサウナーたちが注目するサウナストーブ製造会社があることを知った。取材を申し込むと、僕たちを受け入れてくれるという。その会社の名前はSaunum社。IT立国エストニアで、サウナストーブ一本で上場まで成し遂げた会社だ(「サウナで上場できるんだ!」と我々絶叫)。

日本の導入店舗はまだ1店1台のみ。東京・笹塚にある〈天空のアジト マルシンスパ〉の貸し切り室にのみ設置されている。そのため、Saunumの名前を知っている人でも、ストーブを実際に体験している人は少ないはずだ(利用した人でも、ストーブにまで着眼した人は相当なサウナ通だ!)。

僕らも気づけば会議室やラボを行き来しながら、3時間以上サウナについて話し続けていた。帰りには84kenが自邸のサウナストーブにと、購入まで決断する始末。
サ旅は施設巡りも楽しいが、サウナに関連する場所を巡るのも楽しみの一つだ。

サウナ中の酸素不足を解消する。エストニアのサウナストーブ製造会社〈Saunum〉

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