12日目:21種類ものサウナ。元大関とアウフグース
バルト三国では最も北に位置するエストニアの広さは4,5万km2。九州の約1.23倍という小さな国土であり、人口も約133万人と少ない。
そんな国に21種類ものサウナがある大型施設があるという。それが、エストニアで最大級のサウナ〈Elamus Spa〉だった。
2018年にオープンした広大な施設は、子供も楽しめるSwimming Pool、Elamus Spa、18歳以上のみ利用できるSpa21+の3つにエリアが区切られている。施設ではスマホが使えるため、エストニア女子がインスタ映えの写真を撮影したり、デートスポットになっているのだそうだ。
到着して驚いた。スパの案内人として現れたのが、なんと角界一のサウナ好きを自称していた元大関、把瑠都だったのだ!実はエストニア出身の元大関は、現在では国会議員として大活躍中。忙しい時間を縫って、サウナ好きの奇特な日本人たちのために会いに来てくれたのだ。
「スパの社長が前から知り合いでね、私が宣伝担当です。ここは親がサウナに入りながら、プールで遊んでいる子供を見守れるサウナ室もあるんです。だから家族で来てゆっくりサウナを楽しむことができるんですよ」
子供の頃からサウナに入っていたという元大関。一緒にアウフグースを受けたのだが、強烈な熱波を受けてもビクともしない。僕らは目を白黒させながらととのい椅子に寝っ転がったが、元大関は笑いながら「ごっつぁんです!」と国会へ向かっていった。さすがは元大関把瑠都だ。
スパではさまざまなセレモニーやマッサージメニューが用意されており、一日中滞在しても飽きることがなさそうだ。エストニアに滞在するのであれば、必ず立ち寄るべき施設の一つだろう。
〈Elamus Spa〉の多彩なサウナ室
〈Elamus Spa〉は、たとえるならばサウナのアミューズメントパーク。21種類ものコンセプトサウナの中から、特に気になったサウナ室を紹介しよう。