サラ川とは? 62,657句の中からベスト10発表!
サラリーマン川柳とは「なんてことはない日常生活のあれこれを楽しむためにユーモアたっぷりに表現するもの」と話すのは、サラリーマン川柳コンクール担当・井出麻郁子さんと山本実和さん。
聞けば、第一生命の社内のお楽しみ企画がサラ川の発端。1985年に社内報で川柳のコンクールが始まり「かなり好評だったので」1987年から「社内だけでなく広く公募してやってみることに」なったのだそう。
選考方法はまず社内投票で100句を選出。そこから一般投票を経て1位から100位までが決定する。今年の応募は62,657句、そして61,789人からの投票があった。毎年「笑ってしまうもの、共感できるものが選ばれますね。うまい句でもネガティブなものだと票が集まりません」。
今年は第1位から4位までが2,000票代と例年に比べ、かなり僅差となったようだ。というわけで先日、発表された第35回のベスト10がこちら。
オヤジギャグさえも武器。それがサラ川
コロナ禍の状況をテーマにした句が9つ。そのうち、マスクのネタは5つ、とここまで世相を映し出してくるとは。「そこがサラリーマン川柳の魅力だと思います。昨年はマスクがわずらわしいとか、テレワークって?みたいな句が多かったのですが、今回は同じコロナ禍でも状況の受け取り方がすいぶん変わってきている状況が浮き彫りになっているようです」。
思わずクスッと笑ってしまう、時事への本音はいわずもがな、オヤジギャグさえも救われる。これはサラ川ならではかもしれない。現在、サラ川のスピンオフ企画として、地元ならではのネタを盛り込むサラリーマン川柳=ジモサラ、20代限定の今どきサラリーマン川柳=イマサラも登場、と新展開も。
そして本家「サラリーマン川柳」も次回から名称を「サラっと一句! 第一生命 わたしの川柳コンクール」に変更し、より幅広く投句を募っていくそうだ。奮って投句されたし。