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クルマを飛ばしてでも食べに行きたい7軒!札幌グルメのアドレス帳 Vol.10

札幌は言わずと知れたグルメの街。滞在中の食事機会は貴重で、店選びに失敗は許されない。悲劇回避のために、札幌の食通にリサーチし、地元のスタッフが調査した食のアドレス帳。シチュエーション別に、ぜひ活用を!

Photo: Ryo Ohkawara, Koichi Ono, Ryoichi Kawajiri, Yuta Kihara, Takuma Kunieda, Keigo Sadahisa, Mihoko Tsujita, Ryosuke Dewa, Hajime Nohara, Yujiro Yamanouchi, Yusuke Yarimizu / Text: Yumi Inoue, Tomoyuki Uchiyama, Masashi Osaka, Maiko Kasai, Naoto Kashiwazaki, Yasuhiro Kawamoto, Gentaro Kodama, Miwa Sasaki, Tamaki Sugaya, Hitomi Seki, Katsuaki Takasaki, Saori Fuse, Tomoko Yahata, Yuki Yamahira / Edit: Katsuaki Takasaki, Miwa Sasaki, Gentaro Kodama, Hitomi Seki

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おいしい店があるのは中心部だけとは限らない。足を延ばして隠れた名店へ。旨いもののためには労をいとわず。

手打蕎麦のたぐと(西野)

一杯の蕎麦に宿る愛ともてなしの心。

手打ち手切りの更科蕎麦は細く美しく、コシと喉越しが秀逸。蕎麦の量も山海の幸もたっぷりで、食べ終えた時の充足感はひとしおだ。「常に最良の味を」と厨房とホールがインカムで連携し、せいろは2回に分けて提供するなど、店主の蕎麦への愛情と客への心配りは感動もの。

チキンペッカー(厚別中央)

鶏肉の旨味を余すことなく味わえる。

使用するのは十勝中札内の契約農家から仕入れる生後30日の若鶏のみ。半身の炭火焼きとから揚げは軟らかくジューシーな若鶏の醍醐味をダイレクトに味わえる二大人気メニュー。道産食材をふんだんに使ったハンバーガーや丼ものなど、オール鶏肉一本勝負は自信の証しだ。

鬼はそと 福はうち(伏見)

スパイス香る、昼限定の贅沢な味わい。

藻岩山麓通り沿いにある、高級料亭のような佇まいの二毛作店。昼はカレーうどん、夜はすき焼き、しゃぶしゃぶの専門店に姿を変える。昼限定のカレーうどんは、知床鶏、黒豚、牛の3種類のスープがあり、どれも香辛料に肉の旨味が溶け込んだ唯一無二の味を作り出している。

手打うどん 寺屋(山の手)

食べて納得!通が唸る本物讃岐うどん。

香川出身の店主が札幌の気候に合わせて麺を徹底研究。艶やかな麺の「もちっ」とした食感を味わうなら、ぜひ冷うどんで。澄んだだしは真昆布や煮干しなど4種類をブレンドしたもの。一品料理やおでんにも使っている。うどんの前におでんを食するのが香川流で、牛すじが人気。

カラバトカリー(藤野)

スパイスの魔力に吸い寄せられて。

加水せずに作るパキスタンカレー1品のみ提供。10種のスパイスを使って5時間ほど煮込む、パキスタン人から教わったままのルーは一度食べるとやみつきに。具材はチキンレッグがメイン。カルダモンを使った素朴な味わいのチャイと後味さっぱりの自家製サラダが付く。

アルタイル(富丘)

札幌〜小樽を結ぶ国道5号沿いの店。

周りがトウモロコシ畑だったという34年前に、コーヒー店として開業。客からの要望で食事メニューが増え続け、今では和風ハンバーグから雑炊まで50種以上のラインナップ!道産牛のネックを圧力鍋で煮込んだビーフシチューの、ほろりとした肉の食感を楽しんで。

PIZZERIA DA MASSIMO(川下)

生地を堪能する超シンプルなピッツァ。

カリッとした薄皮の中にモチッとした食感、その対比が見事な生地は旨味もたっぷり。4日以上の超長期熟成がなせる業だ。メニューはこの生地をしっかり味わえるシンプルな2種のみ。延ばして具材をのせ、薪窯でわずか45秒間というショータイムを間近で見られるのも楽しい。

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